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三枝 成彰
現代作曲家
濱田芳通&アントネッロ Bach Cantatas
25/7/11(金)
東京文化会館 小ホール
濱田芳通さんは、日本のリコーダーとコルネット(ツィンク)演奏の第一人者といえるでしょう。彼が率いる演奏家集団「アントネッロ」は、古楽演奏のスペシャリストが集ったアンサンブル。彼らの定期公演が7月11日(金)、東京・上野公園の東京文化会館・小ホールで行われます。 第19回となる今回は、「アントネッロ」も初めて手掛けるというヨハン・ゼバスティアン・バッハの「教会カンタータ」。今回はカンタータということで、器楽のみならず声楽もまじえての演奏となります。 プロテスタントの教会で、神の教えを信徒たちに深く理解させるために作られたというカンタータ。バッハは約200曲も作曲していますが、今回はそのなかから4曲をピックアップ。第4番「キリストは死の縄目につながれたり」、第106番「神の時こそいと良きとき」、第152番「出で立て、信仰の道に」、第182番「天の王よ、汝を迎えまつらん」です。 手練れたちの演奏によって、ホールはバッハの時代さながらの厳かな空間に変わることでしょう。出演は濱田芳通さん(指揮・リコーダー)、中山美紀さん(ソプラノ)、中嶋俊晴さん(アルト)、中嶋克彦さん(テノール)、松井永太郎さん(バス)、そしてアントネッロの皆さん。
25/7/4(金)