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劇団四季と宝塚と歌舞伎をこよなく愛する
原田 順子
演劇ライター
四季『カモメに飛ぶことを教えた猫』劇団四季ファミリーミュージカル
25/7/26(土)~25/8/29(金)
自由劇場
7月26日、劇団四季のファミリーミュージカル『カモメに飛ぶことを教えた猫』が、東京・浜松町の自由劇場で幕を開けます。 2019年に全国公演で初演されたこの作品は、創立時から劇団を率いてきた浅利慶太氏が14年に勇退後、その意志を受け継ぐ形で発表された新体制初のオリジナルミュージカルで、チリの作家ルイス・セプルベダの同名児童小説を原作に、俳優出身の山下純輝が演出を手がけたのも注目されました。今回はそれ以来、約5年半ぶりとなる上演で、初の自由劇場でのステイ公演です。 ある日、黒猫のゾルバが瀕死の母カモメから卵を託され、卵を絶対食べず、ヒナが生まれたら面倒をみて、飛ぶことを教えることを約束します。 初演では、ゾルバと仲間の猫たちの奮闘ぶりと、幸運な者を意味するフォルトゥナータと名づけられたヒナの愛らしさ、そして、『ゴースト&レディ』でグレイ役を好演している萩原隆匡が担当した振付も印象的で、高い評価を得たこのミュージカル。今回もまたゾルバやフォルトゥナータたちに会えるのが楽しみです。 東京公演は8月29日まで。その後9月20日からは、相模原を皮切りに全国公演が予定されています。
25/7/14(月)