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高松 啓二

イラストレーター

エレベーション 絶滅ライン

ある日、地球上に謎の異性物=リーパーが現れ、人類の95%が殺害される。残った人々は標高2500mを超える山岳地帯で暮らしていた。ウィルは病気の息子の器具を手に入れるため、病院へ向って仲間と共に下山する。雄大な自然とリーパーの襲撃などの設定はロールプレイングゲームを思わせる。特にリーパーは、地上2500m以下にしか存在できないことや目ではなく光る触手で相手を認識する制限がある。正体をなかなか見せないで迫り来るカメラ演出は、定番だがドキドキさせられる。キャラクターは息子のために戦う父ウィル、律儀な相棒のケイティ、リーパーを殺す科学者ニーナの3人だけ。白い杭と危険ラインの境界線、スキーリフト、坑道など場所を移動すると標高数値が示され、まるでゲーム中継みたい。難しい事は考えずにキャラクター達が目標達成のために冒険するのは王道展開である。でもサマー映画はこのくらいの案配がちょうどいい。

25/7/16(水)

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