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渡辺 麻紀

映画ライター

スーパーマン

DCUを変える! そんな使命を負ったジェームズ・ガンは、果たしてどんなスーパーマンを見せてくれるのか? ファンとしてはドキドキだったのだが、結論からいうと期待以上の素晴らしさだった。 決して深刻にはならず、だからといって軽くもない。シリアスでありつつ、コミカルさも忘れない。その辺のさじ加減がお見事なのだが、それがもっとも活かされているのがスーパーマン/クラーク・ケント像。かっこいいし頼りになるものの、愚直でぶきっちょな、今までにないスーパーヒーローっぷり。地に足ついたような存在感があるのだ。実写映画では初めての登場となる相棒犬、ちょっと過激でかわいすぎるクリプトとの関係性もユニークで面白く、めちゃくちゃ気分よく劇場をあとにできると言っておきましょう!

25/7/18(金)

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