伝説的なファッションデザイナー、アレキサンダー・マックイーンを描いたドキュメンタリー。まだ貧しくお金もなく、失業保険を資金にしてデザイナーとしてデビューしたころのマックィーンは、ちょっと小太りで笑顔がかわいくて、「本当にファッションが好きなんだなあ」としみじみと微笑ませてくれる。仲間たちと楽しそうにやってたあの時代が、いちばん彼が幸せだったのかもしれない。
後半に入ってくるとマックイーンは有名になりセレブになり、そしてダイエットして身体を鍛えてカッコよくなり、でも眼光は鋭くなりすぎてなんだか怖くなり、周囲の人たちもどんどん不安に陥っていく。アパレルという資金力も知名度も必要な巨大予算の世界で...