夏恒例の音楽祭、フェスタサマーミューザ KAWASAKI。神奈川フィルハーモニー管弦楽団が出演する回では、メシアンの大作「トゥランガリーラ交響曲」を取り上げ、北村朋幹さんをピアニストに迎えます。 北村さんといえば、静かなる好奇心の塊という感じのピアニスト。込み入った勉強が必要そうなプログラムばかり選んでは、嬉しげに取り上げていくタイプという印象です。そんな彼ですから、トゥランガリーラのオファーが来たときはさぞ喜んだのだろうと勝手に想像します（コンチェルトは自分の意思だけではできないものですからね）。 神奈川フィルもこの曲を取り上げるのは史上初めてだそうですが、作品を熟知する音楽監督の沼尻竜典さんのタクトのもとですから、この夏の暑い空気を震わせる演奏を聴かせてくれるに違いありません。オンド・マルトノはもちろん原田節さんです。

25/7/30(水)