日本映画の本気度を見た。素晴らしい！ 終戦直後から返還までの沖縄の史実をベースに描く、沖縄の若者たち（妻夫木聡、窪田正孝、広瀬すず）の青春章。この時期の沖縄の史実をベースに構成すると、こんなにも力強くエネルギッシュな感動作になるとは！ 主演の妻夫木は、これまでにない魅力と佇まいで、ウチナーンチュ（沖縄人）そのものを見事に体現。クライマックスはコザの大通りで起きた「コザ暴動」だ。巨大なコザの町をセットで作り、爆発炎上、大迫力の暴動を再現。CGにたよる群衆シーンとは段違いの隅々まで迫力ある20分の暴動シーンを作り上げ、必見のスペクタクルシーンとなった。 『国宝』だけが映画じゃない。今年の映画賞は『国宝』VS『宝島』になるとみた。

25/8/3(日)