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現代作曲家の立場で分かりやすく紹介
三枝 成彰
現代作曲家
新国立劇場オペラ『ナターシャ』
25/8/11(月)~25/8/17(日)
新国立劇場 オペラパレス
細川俊夫さんは1955年生まれ、意欲的な活動を続けておられる作曲家です。その細川さんが東京・初台の新国立劇場より委嘱を受けて作曲された新作オペラがこの8月、世界初演されます。 オペラ『ナターシャ』は、同劇場の芸術監督・大野和士さんによる日本人作曲家への委嘱の第3作目として企画されたもの。ドイツ在住の芥川賞作家・多和田葉子さんが台本を手がけられたこのオペラは、“現代文明と人間の始原の姿を対比する”ものだそうで、細川さんの音楽と多和田さんの作品世界との化学変化が生み出す新たな刺激に、期待が高まります。全1幕で日本語、ドイツ語、ウクライナ語ほかによる多言語上演(日本語および英語字幕つき)。 公演は8月11日(月・祝)、13日(水)、15日(金)、17日(日)の全4回。新国立劇場のオペラパレスにて。指揮は大野さん、演出はハンブルク出身の気鋭の演出家で今回が新国立劇場初登場となるクリスティアン・レートさん、出演はイルゼ・エーレンスさん(ナターシャ)、山下裕賀さん(アラト)、クリスティアン・ミードルさん(メフィストの孫)、合唱指揮は冨平恭平さん、合唱は新国立劇場合唱団、管弦楽は東京フィルハーモニー交響楽団。
25/8/5(火)