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ジャンル横断、センスのいいセレクト
立川 直樹
プロデューサー、ディレクター
ジャン=リュック・ゴダール《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》展
25/7/4(金)~25/8/31(日)
王城ビル
フランス映画界の巨匠にして「好きな監督の名前を挙げてみて」と言われたら5本の指の中に入る映画監督ジャン=リュック・ゴダールが最後に手がけた長編作品を“再構成”する展覧会《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》展が新宿で開催されている。場所は僕が10代の頃『気狂いピエロ』をはじめとするゴダール作品を何本も観たアートシアター新宿文化からほど近い歌舞伎町にその頃からあったクラシック喫茶”王城”のビル。今や廃墟のようになったビルの4階までを丸ごと使って何枚かの紗幕とビデオモニターで映像が映され、会場のあちこちにはゴダールゆかりの本が置かれていてゴダールの迷宮に連れていかれてしまう。その時に感じる途方もない幸福感。時空を超えた旅を満喫できる。
25/8/10(日)