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クラシック業界ご意見番

東条 碩夫

音楽評論家

三井不動産 presents イタリア・オペラ・アカデミー in 東京 vol.5 リッカルド・ムーティ指揮《シモン・ボッカネグラ》(演奏会形式)

“大巨匠ムーティがヴェルディの『シモン・ボッカネグラ』を指揮” 毎年開催されている「東京・春・音楽祭」の秋の陣。リッカルド・ムーティが指揮するヴェルディのオペラの演奏会形式上演は、あの超弩級名演『マクベス』をはじめとして、ムーティ・ファン、イタリア・オペラ・ファンの熱狂的な支持を集めているシリーズだ。 今年はヴェルディの『シモン・ボッカネグラ』が取り上げられる。『椿姫』と『仮面舞踏会』の間に位置する作品で、ジェノヴァの総督シモンをめぐる政治闘争が背景のストーリーだが、音楽がいいし、大ムーティの指揮となれば聴き逃せない。例年のように、ムーティ自らの解説、若手歌手たちへのセミナーと、彼らによる全曲演奏本番など、9月2日から15日までさまざまなメニューが用意されているので、「東京春祭」のサイトを参照されたい。 ここに挙げた2回の演奏会形式上演は、ジョルジェ・ペテアン(シモン)、イルダール・アブドラザコフ(フィエスコ)、イヴォナ・ソボトカ(アメーリア)らスター歌手によるプレステージ公演。演奏は東京春祭オーケストラ。

25/9/5(金)

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