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大人目線のクラシック通
樋口 裕一
作家
東京都交響楽団 第1025回定期演奏会Aシリーズ
25/9/3(水)
東京文化会館 大ホール
今年はショスタコーヴィチの没後50年にあたります。今回、音楽監督の大野和士の指揮のもとに都響が演奏するのは晩年の2曲、ヴァイオリン協奏曲第2番と交響曲第15番です。 ヴァイオリン協奏曲は室内楽的で瞑想的。ショスタコーヴィチの晩年の深い境地を知ることができます。それに対して、交響曲第15番は、ロッシーニやらワーグナーやらの聞き覚えのある曲の断片がいくつも現れるユーモラスなところのある謎めいた曲です。 近年のマエストロのショスタコーヴィチへの傾倒は知られる通りです。しかも、協奏曲の独奏は今や独奏者としても室内楽の演奏者としても先頭を走るアリーナ・イブラギモヴァ。新たなショスタコーヴィチを聴かせてくれることでしょう。
25/8/26(火)