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三枝 成彰
現代作曲家
第4回 無伴奏の世界 川本嘉子(ヴィオラ)
25/9/18(木)
浜離宮朝日ホール
ミリオンコンサート協会が気鋭の演奏家をフィーチャーして、2022年から行ってきた企画が「無伴奏の世界」です。第1回のソリストが大友肇さん(チェロ)、第2回が荒井英治さん(ヴァイオリン)、第3回が幣隆太郎さん(コントラバス)でした。 その第4回が9月18日(木)、東京・築地の浜離宮朝日ホールで行われます。今回のソリストは日本のヴィオラ奏者を代表するお一人であられる川本嘉子さん(ヴィオラ)。私もこれまでよくご一緒する機会をいただきましたが、川本さんの奏でるヴィオラの音色にはいつも感銘を受けてきました。今回の「無伴奏の世界」は、多くの聴衆の支持を受けておられる川本さんの演奏をじっくりと聴くことのできるコンサートとなっています。 演奏曲目は、細川俊夫さんの「ヴィオラ独奏のための《私を泣かせてください》(ヘンデル)」、バッハの「無伴奏組曲 第1番 ト長調」、西村朗さんの「ヴィオラ独奏のための《鳥の歌》による幻想曲」、バッハの「無伴奏組曲 第2番 ニ短調」、権代敦彦さんの「《テロス》ヴィオラのための」、そしてまたバッハの「無伴奏組曲 第6番 ニ長調」。 大作曲家バッハと日本の作曲家たちの作品の組み合わせが、川本さんのヴィオラによってどのように奏でられるのか? 興味は尽きません。
25/9/9(火)