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ピアノのスペシャリスト
高坂 はる香
音楽ライター
レイフ・オヴェ・アンスネス ピアノ・リサイタル
25/10/30(木)
東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル
ノルウェーの名手、レイフ・オヴェ・アンスネスさん。50代半ばの円熟期を迎える彼が、2年ぶりの来日です!いつも“作曲家やピアノの魅力にこだわって選びました”という気配全開のプログラムを届けてくれる彼ですが、今回は一度の変更ののち、シューマンから影響を受けていた若き日のグリーグによるピアノソナタ、そしてシューマンの「謝肉祭」とショパンの「24のプレリュード」という内容をセレクト。 シューマンとショパンの組曲は、同時代に書かれ、ともにピアノの表現力が最大限に生かされていながら、“標題音楽が得意だったシューマンと純粋音楽のショパン”の対比も見えてくる興味深い選曲になっているそう。 アンスネスさんの、余計なものが削ぎ落とされ、しっかりと組み立てられた演奏を聴くと、心の中が整理されたような気持ちになります。今回のプログラムでもそんな気分をもたらしてくれるでしょうか。
25/10/22(水)