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村山 章
映画ライター
ファイナル・デッドブラッド
25/10/10(金)
109シネマズプレミアム新宿
『ファイナル・デスティネーション』シリーズ14年ぶりの最新作『ファイナル・デッドブラッド』が映画館で大人気!と聞いて、わが耳を疑った。 大勢の犠牲者を出す事故やら大惨事やらを逃れた生存者が、死神に追いかけられるように怪死を遂げていくこのホラーシリーズ。(個人的にはデヴィッド・R・エリス監督の荒業が冴えまくった二作目『デッドコースター』が大好きだが)“ピタゴラスイッチ的な死にざまのショーケース“というアイデアが非常にわかりやすく、愉快に観られるホラーシリーズとしてどの作品も楽しんできた。 しかし、一部の好事家がハマっていても、決して映画館に人があふれかえるような人気シリーズではなかったはず。配信スルーになりそうなところを、急遽、少ない館数での劇場公開が発表された、というレア感も後押しになったのかもしれない。そしておそらく予定通りに、劇場公開から間を空けずに配信リリースもされたので、どこにいても簡単に観られる状況になった。 とくに過去作の予習は不要なので、“死のピタゴラスイッチ”というワードがひっかかる人はすぐに観たらいい。また過去作を知っているファンには「シリーズのお約束は守りつつ、まだこんな新しい手が残ってたんですって!」っと、この嬉しい驚きを伝えたい。ちなみに脚本とプロデュースは『スパイダーマン』シリーズのジョン・ワッツ監督。いや、これは『クラウン』や『COP CAR/コップ・カー』のジョン・ワッツと言うべきだろう。つまりは「無条件で観ておいた方がいい案件」ってことじゃないですかね!
25/11/3(月)