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クラシック業界ご意見番
東条 碩夫
音楽評論家
新国立劇場オペラ『オルフェオとエウリディーチェ』
25/12/4(木)~25/12/7(日)
新国立劇場 オペラパレス
“古典オペラの名作、グルックの『オルフェオとエウリディーチェ』” 「精霊の踊り」や「われエウリディーチェを喪えり」などで知られている、グルックの名作オペラ『オルフェオとエウリディーチェ』は、「愛の原型」とさえ言われる美しいオペラだ。今回、新国立劇場で再演されるのは、2022年に制作プレミエされた勅使川原三郎の演出・振付・美術・衣装・照明によるプロダクション。あの幻想的な舞台はなかなか美しかったので、これは推薦したい。ウィーン版楽譜とパリ版楽譜とを巧く組み合わせた演奏で、上演時間もあまり長くない。ピットに入るのは今回も東京フィルだが、指揮が園田隆一郎に変わるため、オーケストラも多分前回とは違って柔らかくたっぷりと鳴らされるのではなかろうか。 出演は、詩人・音楽家のオルフェオをサラ・ミンガルド、その恋人エウリディーチェをベネデッタ・トーレ、2人を窮地から救うアモーレ(愛の神)を杉山由紀。他に佐東利穂子、アレクサンドル・リアブコ、オフィーリア・ヤングほかのダンスが入る。
25/11/28(金)