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ピアノのスペシャリスト
高坂 はる香
音楽ライター
アレクサンダー・コブリン ピアノ・リサイタル
25/12/13(土)
国分寺市立いずみホール Aホール
今時、演奏家のほとんどがステージから笑顔を振りまいてくれるものですが、往年のロシア人のベテランピアニストなどには、ニコリともせず、でもがっつりと堅実な音楽を届け、さらにアンコールまでしっかりサービスしてくれるという人も珍しくないという印象です。 12月に少し久しぶりに来日するコブリンさんは、どこかそんな往年のアーティストの気配を漂わせるピアニスト(まだ40代ですが)。ちょっと変な言い方かもしれませんが“聴衆に媚を売らない音楽”というか……近年珍しい種類の、堅実でしっかりとした音楽を聴かせてくれます。 今回のプログラムは、ベートーヴェンのピアノソナタ27番、シューベルト「楽興の時」、そして国分寺ではショパンのバラード全曲、海老名ではシューマンのアラベスクと「クライスレリアーナ」というもの。ヴァン・クライバーンコンクールで優勝したのは20年前、そしてショパンコンクールで第3位となったのはもう25年前のこと(優勝はユンディでした)。今や教育者としてもアメリカなどで尊敬される存在となる彼の演奏が聴ける、貴重な機会です! 12月13日 国分寺市立いずみホール Aホール 12月21日 海老名市文化会館 小ホール
25/12/4(木)