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ドキュメンタリー評論のエキスパート
村山 匡一郎
映画評論家
ぼくの名前はラワン
26/1/9(金)
新宿武蔵野館
イギリスで難民として暮らすクルド人家族のろう者の少年を追ったドキュメンタリーだ。イラク領クルディスタンで生まれ育った5歳のラワン。両親や兄とともに苦難の旅の末、イギリスのダービーにたどり着く。両親はラワンが口語に慣れることを望むが、ラワンは王立ダービーろう学校でイギリス手話を学び始める。イギリスでは2022年にBSL法が制定され、手話が言語として法的に認められ、そんななか一家の難民申請の認定がラワンの手話の学習にかかってくる。エドワード・ラブレース監督は聴者の発話を低く抑えてラワンの視点を強調するなど工夫しつつ、7章仕立てでラワンの成長を描き出していく。イギリス手話が日本手話とどう違うか気になるところだが、手話が言語であることがよく知れて面白い。
26/1/9(金)