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水上 賢治
映画ライター
金子文子 何が私をこうさせたか
26/2/28(土)
ユーロスペース
金子文子は、日本の国家権力に命をかけて抗ったアナーキスト。1926年、天皇の恩赦で死刑判決から無期懲役に減刑されるも、それを受け入れず、最期は獄中で自死している。この作品を通して、初めて彼女の存在を知ったが、正直、国家権力に歯向かうことなど許されない及び男性上位社会の時代に、こんな己の信念を貫き、生き抜いた女性がいたのかと驚きを隠せない。 100年前の金子文子のたったひとりの闘いに、今を生きるあなたは何を思い、何を見出すだろうか?実は100年前とさほど変わっていないのではないだろうか?そう思えてくる、ある意味、今も続く権威主義的な日本社会が見えてくる。 また、昨年9月に90歳で亡くなった吉行和子が文子の祖母役で出演。映画やテレビドラマなど数々の作品に出演してきた吉行にとって本作が遺作となった。約70年にわたって第一線で活躍した名優の最後の演技をスクリーンでぜひ。
26/2/20(金)