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笠井 信輔

フリーアナウンサー

津田寛治に撮休はない

飛び道具的面白さ! 俳優の津田寛治が主人公。その津田寛治を津田寛治が演じる(笑)。なんとも奇妙な作品であり誰もがまずコメディだと思う。しかしそうではない!  前半は津田の信じがたい超多忙な日々が楽しく描かれるのだが、それによって本人はどんどん疲弊していく。家族との溝が深まっていく。さらに若い俳優たちとの価値観の違い、マネージャーとの衝突、トラブルは山ほどある。真剣に俳優業というものを描いていてまるでドキュメンタリー。大変面白いのだ。 ご本人と話す機会があったが「俳優は1度でいいから、自分を主人公にして自分を演じたほうがいい」「自分を見つめ直す至福の時間であった」と断言していた。いや、こちらも至福。ラストにやられた。あっぱれ!

26/2/28(土)

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