評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!
お気に入り映画をイラストで紹介
高松 啓二
イラストレーター
チェイン・リアクションズ
26/3/28(土)
シアター・イメージフォーラム
初見はレンタルビデオだった。当時ホラーブームで『悪魔のいけにえ』はカルト化されていた。オープニングからザラついた画面にチープなつくりが、異様な雰囲気を生み出す。いきなり扉からレザーフェイスが現れトンカチで若者の頭をかち割ると瞬く間に部屋に引き込む。驚いた! 従来のホラー映画は夜が多いが真っ昼間に惨劇が起こるとは、予想しなかった。その後は狂気三昧でトラウマ級のショックシーンが続く。 本作は公開50周年に5人の映画関係者が『悪魔のいけにえ』を語るドキュメンタリーである。コメディアンのパットン・オズワルトは『吸血鬼ノスフェラトゥ』を引き合いに出す。映画監督の三池崇史は、チャップリンを観るはずが満員で観られず、代わりに観たという。それがきっかけで映画監督を目指すことになる。評論家のアレクサンドラ・ヘラー=ニコラスは前衛的なアート作ととらえた。作家のスティーヴン・キングは1982年たまたま映画館でひとりで観て以来、お気に入りに。映画監督のカリン・クサマはアメリカの狂気を感じた。こうして恐怖のインフルエンス映画は、語り継がれていく。
26/3/25(水)