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朝岡 聡

アナウンサー

N響オーチャード定期2025/2026 東横シリーズ 渋谷⇔横浜<魅惑の映画音楽><第136回>

名画を彩った映画音楽をテーマにN響がお届けするシリーズの3回目。首席指揮者のファビオ・ルイージがタクトを振るのは1986年にアカデミー賞7部門を受賞した『愛と哀しみの果て』と1971年のヴィスコンティ監督作品『ベニスに死す』で使用された曲。 後者はマーラーの交響曲第5番のアダージェットがあまりにもよく知られているが、前者はモーツァルトのクラリネット協奏曲第2楽章が使われていた。今回は共に全曲が演奏される。晩年のモーツァルトの哀しみが長調の曲に溢れるのは、彼の音楽の大きな特徴だが、この協奏曲の優しさに満ちた哀しみは特別に沁みる。N響首席クラリネット奏者の松本健司の独奏で、それをじっくり楽しみたい。

26/4/11(土)

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