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笠井 信輔

フリーアナウンサー

人はなぜラブレターを書くのか

2000年に発生した地下鉄の脱線事故で亡くなった高校生にこんな物語があったとは。大変な感動作になった。 原作はない。石井裕也監督が新聞記事を読み感動し取材し映画化を熱望したという誠実な映画作りが結果に現われた。細田佳央太が共感豊かに演じた富久信介さんが実名で登場すると言うのはそういうことなのだ。 事故の20年後に物語が動く。犠牲者がつないでいた縁が、20年を経る間にどんなふうに実を結んでいったのか。それはもう本当に感動・感涙の一言。亡くなったから、もう終わりではなく、だからこそ叶えられた夢がある。非常に前向きなメッセージが、そこには込められていて傑作となった。 綾瀬はるか、當真あみ、妻夫木聡など役者の熱演も確かなもので物語を支えている。

26/4/3(金)

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