水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!

注目の洋画系配信作品をプッシュ

村山 章

映画ライター

特集:ハル・ハートリー 90'sインディーズの伝説

自分がどっぷり関わっている映画興行を紹介するのは宣伝であって、この欄では適当でないとは思うのだが、結構な事件だと思うのでお伝えさえてください。1989年のデビュー以来インディペンデントを貫き続けるハル・ハートリーの11年ぶりの新作『トゥ・ランド』の劇場公開に併せて、4月11日よりユーロスペースで全8プログラムからなる特集上映が開催されます! ハートリーといえば90年代にNYインディーズ映画シーンから躍り出て、日本でも人気を博したものの、2000年代に一度消えてしまった映画監督。実際にはマイペースに活動を続けていたのだが、時代の流行から逸れてしまったか、長らく日本公開も途絶えていた。2014年以降はリバイバル上映があったり円盤がリリースされるようになり、山中瑶子監督のような若い世代のファンも現れている。 どんな作風かといえば、洒落ているのに青臭くて、シニカルなようでいてピュア。不器用でぎこちない人間関係を淡々としたユーモアで描きつつ、ラストではえもいわれぬエモーションが炸裂し、一度ハマったら抜け出せなくなる。もう40年近いキャリアだが、今も真っ直ぐすぎて放っておけなくなる困った魅力の持ち主。90年代インディーズの伝説となった初期の代表作から新作まで、スクリーンで一気見できるこの機会をどうかお見逃しなく。

26/4/5(日)

アプリで読む