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日本美術、西洋美術をバランス重視で
木谷 節子
アートライター
企画展 下村観山展
26/3/17(火)~26/5/10(日)
東京国立近代美術館
東京美術学校卒業後に同校で教鞭をとった後、岡倉天心らと日本美術院の設立に参加した下村観山。横山大観や菱田春草とともに近代日本画壇を牽引した巨匠であるにもかかわらず、2人の陰に隠れがちな観山の評価を、今一度見直そうという展覧会だ。確かに下村観山ってよくわからない。私的には横浜美術館蔵の《小倉山》や東京国立近代美術館蔵の《木の間の秋》のような端正な作品が頭に浮かぶが、本展の目玉作《弱法師》などはかなりクセ強。ここだけの話、あの俊徳丸のエキセントリックな表現は苦手である。そのほかモナ・リザ似の《魚藍観音》など、実験的?すぎて理解不能な作品が多かった印象だ。《小倉山》と《木の間の秋》でがっちり固まっていた私の観山のイメージが、見事に壊されたはいいものの、その後再構築できずに未だ漂流中という、ワケのわからんことになってしまった。
26/3/31(火)