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村山 章
映画ライター
ザ・ブライド!
26/4/3(金)
TOHOシネマズ日比谷
邦題『ザ・ブライド!』の「!」は伊達ではない。まさに「!」で表現するしかないくらい、ジェシー・バックリーが扮する“フランケンシュタインの花嫁”は怒涛の勢いで映画を駆け抜けるからだ。 メアリー・シェリーが200年以上前に書いた小説『フランケンシュタイン』は、最近ではギレルモ・デル・トロ監督が映画化したばかりだが、花嫁の方は原作では誕生前に破棄されるし、過去の映像化でも大きな役割を与えられてはいなかった。 しかし『ロスト・ドーター』で素晴らしい監督デビューを飾ったマギー・ギレンホールは、怪物の伴侶となるべく蘇らされた花嫁を、全女性に課せられた怒りと憤りを撒き散らす存在として再創造してみせた。しかもゴシックとビートニクとアメリカン・ニューシネマとパンクロックのエッセンスをてんこ盛りにして。 怪物のインパクトに隠れて見過ごされがちなメアリー・シェリーの怒りを継承した、今最も観られるべき最先端のパンクムービーである。
26/4/8(水)