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社会を映しだす映画をわかりやすく紹介

池上 彰

ジャーナリスト、名城大学教授

オールド・オーク

静かな田舎町にシリア難民の家族がやってくると、何が起きるのか。「余所者は帰れ」という罵り声か、温かく迎え入れる人たちの声か。 イギリスの巨匠ケン・ローチ監督が、分断と争い、そして共存の姿を描いて私たちはどうすべきかを考えさせます。 舞台はイギリス北部の田舎町にある町唯一のパブ「オールド・オーク」。かつては炭鉱の町として栄えた町も、炭鉱が閉山となり、すっかりさびれてしまいます。パブのオーナーTJは、店の切り盛りに苦戦中。そこにシリア難民がやってきたのです。 難民を受け入れるか排斥するか。難民がパブに出入りすると、猛烈に反発する人たち。憩いの場が諍いの場所になってしまいます。 果たして彼らは互いを理解することができるか。TJはパブを開放しようとしたのだが……。 “希望”という言葉がいかに儚いものなのか。でも、“希望”が切り開く人生もあるのだということを考えさせる映画です。

26/4/9(木)

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