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社会を映しだす映画をわかりやすく紹介
池上 彰
ジャーナリスト、名城大学教授
アイ・ワズ・ア・ストレンジャー
26/6/19(金)
TOHOシネマズ シャンテ
「アラブの春」から始まったシリア内戦によって、1400万人もの難民が発生しました。多くは隣国ヨルダンに逃げ込むのですが、ヨーロッパに行けば、もっといい暮らしが期待できるという情報をもとに、大勢の難民が地中海を渡ります。その結果、ギリシャには連日多数の難民たちが小舟でやって来るのです。 残酷なシリア軍兵士。難民を密航させることで大金を稼ぐ密航業者。難民は歓迎できないが、人道上救助しなくてはならないギリシャ。映画は、それぞれの立場の人たちの物語を描き出します。 ギリシャ沖で難民を救おうと奮闘する船長は、「難民たちには来てほしくない」と思っていても、救えなかった命を思って自分を責めます。 密航業者は残虐な守銭奴に見えますが、実は我が子をアメリカに留学させようと、資金の工面をしていたのです。これを観てしまうと、密航業者に対する見方が変わります。 難民をめぐる重層的な物語をドキュメントドラマとして描きます。
26/6/9(火)