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日本映画の新たな才能にフォーカス

イソガイマサト

フリーライター

オブセッション 災愛

僅か100万ドルの低予算映画でありながら全米で驚異的な大ヒット! 新鋭カリー・バーカーのこの劇場長編デビュー作は日本でも公開前から話題になっていたから、何がそんなにウケているんだ? どんな斬新なホラー表現をしているのかな?と思いながら興味津々で観たが、仕掛け自体はすでに何度もやり尽くされているようなオーソドックスなものだった。 内気な青年ベアはバイト先の同僚で幼馴染みでもあるニッキーに密かに思いを寄せているが、告白できない。そんな彼が“願い”をひとつだけ叶えてくれるまじないのアイテム“ワン・ウィッシュ・ウィロー(願いの柳)”に「ニッキーが誰よりも僕を愛してくれますように」とつぶやいたことから予想通り惨劇が始まるのだから。 ただし、ベアの家に突然やってきて「今夜はどうしても一緒にいたい」と言い出すニッキーの豹変ぶりとどんどん加速する狂気はこちらの想像よりも遥かにぶっ飛んでいた。素に戻ったと思ったら突然大きな声で叫んだり、自分の顔を殴って血だらけになったりするから怖いし、痛い! そんな彼女を演じた新星インディ・ナヴァレッテのキュートな魅力が変貌したときに禍々しいものに変わるのも衝撃だし、思わず飛び跳ねてしまうオチも最恐! 人に愛されるって、こんなに恐ろしいこと? そんな“愛”なるものの幻想と実態に強烈な毒で斬り込み、ホラーというジャンルムービーの枠組みを越えた本物の“恐怖”を立ち上がらせる本作。これが全米でウケたのも何となく分かったような気がした。

26/7/21(火)

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