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時代と向き合う映画を鋭い視点で紹介
佐々木 俊尚
フリージャーナリスト、作家
叛逆のサウンドトラック
26/8/7(金)
Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下
アフリカのコンゴが1960年代初頭、植民地支配からの独立や内戦という混乱に陥っていた時期を描いたドキュメンタリー。冷戦下における米ソの対立や旧宗主国ベルギー、さらには国連のありかたなどもからんだ非常にややこしい話なのだが、そんなややこしい内情を全然知らなくてもこの作品は思いきり楽しめる。なぜなら全編を通じ、モダンジャズが激しく流れまくっているからだ。 冒頭、ソ連の最高指導者だったフルシチョフ第一書記が国連の会議場で激しく机をたたいて演説するシーンに、ジャズのドラムが重なって響いてくるところからもうおもしろい。ルイ・アームストロングやニーナ・シモン、デューク・エリントン、ディジー・ガレスピーなどジャズの天才たちが次々と登場し、それが当時の映像と重ねられ、60年代という暴力的ではあったが変革と激動の輝かしい時代を鮮烈に表現する作品になっている。あの激しかった時代を懐かしく思い起こしたい人、モダンジャズが好きな人には超おすすめ。
26/8/7(金)