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木谷 節子
アートライター
フェルメール《真珠の耳飾りの少女》展 17世紀オランダ絵画の名品、奇跡の再来日
26/8/21(金)~26/9/27(日)
大阪中之島美術館
オランダのマウリッツハイス美術館の改修工事に伴い、急遽、日本の大阪中之島美術館で開催されることになった「フェルメール展」。12点の館蔵品が並ぶ中で、もちろん目玉は《真珠の耳飾りの少女》である。大きな瞳と潤いのある唇、大粒の真珠の耳飾りをつけて、青と黄色の布を頭に巻いた肩越しの美少女。文句なく可愛い! そして美しい! そんな少女を一目見ようと、大阪では連日大行列ができているようだが、実は今から14年前、本作が来日した時のブームを受けて、マウリッツハイス美術館の年報が、日本人の《真珠の耳飾りの少女》愛について分析していた。 その理由はいくつかあるものの、興味深かったのが、少女の顔立ちが日本人の「美の理想」にドストライクなのでは? という考察だ。確かに《モナ・リザ》みたいに圧のある美女より、清純そうな耳飾りの少女の方に親しみを感じる日本人は多いだろう。髪を下ろしてセーラー服でも着せたら、青春映画や少女漫画のヒロインだっていけちゃいそうだ。17世紀オランダの少女が、なぜか21世紀の日本人キャラに脳内変換される……そんな不思議な現象を楽しみながら過ごした、大阪の昼下がりでした。
26/9/2(水)