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社会を映しだす映画をわかりやすく紹介

池上 彰

ジャーナリスト、名城大学教授

ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?

この題名は、ベトナム戦争の帰還兵アレン・ネルソンが地元の小学校でベトナム戦争の体験について語ったとき、小学生から出た質問です。 彼は何と答えたのか。 戦争は決して勇ましいものではない。いかに残酷なことなのか。それを私たちはネルソンの体験から知らされることになります。 第二次世界大戦が終わってまもなく、東西冷戦の中でソ連や中国が支援する北ベトナムと、アメリカが支援する南ベトナムに分断されたところから始まります。 南ベトナム政府を倒そうとする民族解放戦線をアメリカ政府は「ベトコン」(ベトナム共産主義者)という蔑称で呼び、皆殺しにしようとします。その過程でいかに残酷で悲惨な事態が起きたのか。戦争が終わっても、PTSDで悩む元兵士たち。映画は、それを忠実に描きます。戦争は被害者も加害者も苦しめる。ネルソンはそれを人々に語りかけます。決して戦争をしてはいけないと、観る者に決意を迫る映画です。

26/9/24(木)

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