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クラシック業界ご意見番
東条 碩夫
音楽評論家
新国立劇場オペラ『ピーター・グライムズ』
26/11/23(月)~26/12/5(土)
新国立劇場 オペラパレス
20世紀英国の作曲家ブリテンのオペラの中では、この『ピーター・グライムズ』がいちばん面白い。舞台は、英国のある漁村。偏屈で変わり者の漁師ピーターは漁のさなか、手伝いの少年を続けて2人も事故死させてしまった。村人たちの激昂は頂点に達した。彼へ秘かに同情を寄せる退役船長バルストロードは、混乱を予想し、ついにある非情な決断をくだすのだった……。 音楽は、海の物凄い嵐を巧みに描き、迫力にあふれる。特に「村八分」的な集団心理を描く合唱は身の毛のよだつほどの凄さで、新国立劇場合唱団のパワーが発揮されるはず。 指揮は、オペラ部門芸術監督、大野和士。円熟の劇的表現が聴きものだ。演出は、カナダ生まれの名匠ロバート・カーセン。名テノール、ブランドン・ジョヴァノヴィッチのピーターほか、名歌手たちがそろう。
26/10/12(月)