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歌舞伎、文楽…伝統芸能はカッコいい!
五十川 晶子
フリー編集者、ライター
吉例顔見世大歌舞伎
26/11/1(日)~26/11/25(水)
歌舞伎座
『仮名手本忠臣蔵』は、赤穂浪士の討入り事件を題材として作られた人形浄瑠璃、そして歌舞伎屈指の人気演目だ。 元禄14(1701)年、江戸城内で、播州赤穂藩の藩主浅野内匠頭と高家筆頭吉良上野介の間で刃傷事件が起こった。内匠頭は即日切腹、浅野家は断絶。翌年の12月14日、元浅野家国家老の大石内蔵助ら47人の浪士たちが吉良家へ討入り、上野介を討取り、亡き主の遺恨を晴らした。この事件が47年後、人形浄瑠璃の題材となり大ヒット。 十一月、歌舞伎座の昼の部では、大序、三段目、四段目、そして道行までが上演される。 執権高師直は塩冶家の当主・塩冶判官の妻・顔世御前に横恋慕している。顔世を口説こうとする師直を諫めた桃井若狭之助は、師直に酷く辱めを受ける。若狭之助は師直に対する復讐を図っていたが、家老の加古川本蔵が師直に賄賂を贈りギリギリのタイミングで事なきを得た。 刃傷沙汰が起こるのはこの後、三段目だ。一方師直は顔世から拒絶の返歌を受け取り、今度は判官に対してあれやこれやと嫌がらせを言う。ぐっとこらえる判官だが、ついにたまりかねて師直に斬りつける。しかし背後から本蔵に抱き留められたため、師直にとどめを差すことはできないまま館は閉鎖され裏門も閉じられた。 この後に早野勘平の悲劇の発端となる一場が付くことも。勘平は、顔世の返歌を師直に届けにきていた腰元おかると恋仲だった。判官の大事の折に館の外で逢引きしていた二人。勘平は閉鎖された門の外に取り残される。この場の勘平の台詞から「裏門合点」と呼ばれる場だ(今回は上演されない)。もう館の中へ入れない勘平を、おかるはひとまず自分の故郷の山崎へ連れて行くことにする。おかると勘平の美しく哀しい道行が「道行旅路の花聟」。 昼の部も夜の部も、すべての段がAプロBプロの2バージョンでの上演だ。どちらのおかる勘平もお見逃しなく。
26/10/24(土)