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ブロードウェイ通のミュージカル文筆家

町田 麻子

フリーライター

ミュージカル『メイビー、ハッピーエンディング』

初演と再演とで、こんなにも状況が違う作品はなかなかないのではあるまいか。2020年8月、世はコロナ禍の真っ最中でマスク稽古や整理退場が当たり前、上田一豪はまだ“期待の若手”感の強い新進の演出家で、『メイビー、ハッピーエンディング』は日本で増え始めた韓国ミュージカルのひとつに過ぎなかった。 それから6年。世の中は概ね元どおりとなり、上田は和製ミュージカルの傑作『この世界の片隅に』を生むなど大躍進を遂げ、韓国ミュージカルは日本で増加の一途を辿り、そして本作はマイケル・アーデン演出によりブロードウェイに上陸、アジア発のミュージカルとして初のトニー賞に輝く快挙を成し遂げた。個人的には、この間にアーデン版も観て、同じ物語と音楽がここまで別物に見えるのか!と、演出の持つ可能性に大興奮する体験もした。様々な変化が、作品や鑑賞にどんな影響をもたらすのかが楽しみな再演だ。

26/11/5(木)

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