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柔軟な感性でアート系作品をセレクト
恩田 泰子
映画記者(読売新聞)
ウインド・リバー
18/7/27(金)
角川シネマ有楽町
犯罪サスペンスを描く時、社会の現実を「背景」として使うストーリーテラーは多い。ただ、本作の監督・脚本を手がけたテイラー・シェリダンは、違う。彼は犯罪サスペンスを通して、アメリカ社会の肖像を描いてみせる。脚本家としての評価を高めた『ボーダーライン』『最後の追跡』もそうだった。 彼の作品に乗れる理由の一つは、人物造形だ。物語の中心は、舞台である先住民居留地に精通した白人のベテランハンターと、彼に協力を仰ぐFBI...
18/7/26(木)