コブクロの小渕健太郎に見出された古澤剛は、歌ばかりでなく、ギターの腕前も非常に達者なシンガーソングライターだ。70年代のロック・ミュージックに影響を受けた彼の音楽スタイルは、アコースティック・ギターの可能性を大きく広げたウエストコースト系の香りが高く、生身の人間の温かさがひしひしと伝わってくる。オリジナルはもちろん洋楽カバーのレパートリーも豊富で、年季の入った音楽ファンにはたまらない魅力にあふれている。今回は“裸の魂”と題されたツアーの一貫で、ピアノとデュオでのライブになる。
会場の「浅草花劇場」はこの4月にオープンしたばかり。大衆芸能発祥の地である浅草から、伝統と現代のカルチャーをミックスしたエンタテインメントを届けていくというテーマを掲げたホールで、ステージはなんと格闘技やミュージカルにも対応できるマルチ仕様になっている。
そして大分出身の古澤は、浅草界隈の古くて新しい土地柄に魅かれて現在、浅草住い。ホームグラウンドの利を活かして、きっと楽しいライブになるに違いない。