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日本で上映されるアジア映画はおまかせ
紀平 重成
コラムニスト(元毎日新聞記者)
シークレット・スーパースター
19/8/9(金)
新宿ピカデリー
14歳の少女がインド最大の音楽賞のステージで歌いたいという途方もない夢を持ちます。才能は申し分がなく次々と押し寄せる苦難を乗り越えて行くのですから面白いに決まっています。それでもありきたりのサクセスストーリーで終わらないところが脚本も書いたアドヴェイト・チャンダン監督のセンスと言えます。 助演とプロデューサーを兼ねたアーミル・カーンは「子供たちに自分の夢を守る権利があることを教えてくれる」と作品に込めたメッセージを強調します。家庭内暴力や女性の自立など社会問題に切り込みつつ娯楽映画としても堪能できる作品。『ダンガル きっと、つよくなる』でファンの心をわしづかみにしたアーミル・カーンとザイラー・ワシームの黄金コンビが再び観客をとりこにするでしょう。
19/8/6(火)