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鋭い視点でアートの見方を指南
村田 真
美術ジャーナリスト
un/real engine ―― 慰霊のエンジニアリング
19/9/14(土)~19/10/20(日)
TODA BUILDING 1F
建て替えのため今年いっぱいで本社ビルを取り壊す戸田建設の建物の1階を使って、オリンピック後の東京を考えようというアートイベント「TOKYO 2021」。2020年の東京オリンピック後の東京を見据えた企画で、すでに建築展が終わり、いま「慰霊のエンジニアリング」と題した美術展が開かれている。前回の東京オリンピックや大阪万博の前に敗戦があり、次のオリパラと万博の前には東日本大震災があるように、国家的祝祭と大災害とは切り離せないことから、会場を「祝祭の国」と「災害の国」に分けたという。車椅子と蛍光灯を絡めた檜皮一彦や、地下室を水没させたHouxoQueなど、インパクトの強い作品が多い。
19/10/9(水)