音楽専門誌『ぴあMUSIC COMPLEX』連動企画
アーティストが語る宇多田ヒカル『BADモード』【後編】 ermhoi(millennium parade)、Stray Kidsの場合
PMC編集部
第13回
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1月19日に配信リリースされた、宇多田ヒカルのニューアルバム『BADモード』。同日開催した初の有料配信スタジオライブ「Hikaru Utada Live Sessions from Air Studios」では、いち早くライブでアルバム楽曲を披露し話題に。『BADモード』は、国内配信ランキング1位のほか、世界21ヵ国・地域で上位にランクインするなど大ヒット中だ。
2月23日(水・祝)、同作のCDリリースを前に、4組のアーティストからコメントが到着。
Awesome City ClubのPORIN、緑黄色社会の穴見真吾、ermhoi(millennium paradeほか)、Stray Kidsのバンチャンが、宇多田ヒカル『BADモード』を語ってくれた。今回は、後編。ソロ活動のほかmillennium paradeのメンバーとして活躍中のermhoiと、世界的に人気の韓国の8人組グループStray Kidsよりリーダーのバンチャンのコメントを届ける!
●ermhoi(millennium paradeほか)

── 宇多田ヒカルさんの音楽との出会いは?
ermhoi デビュー当時、CDショップで「Automatic」を聴いたときのことは幼心にも衝撃だったのか、かなり鮮明に覚えています。その後、邦楽を聴かなかった高校時代から大学時代にかけても、宇多田さんの新曲が出たらチェックしていました。大好きな曲はたくさんあって、選ぶことは到底できないのですが、特に思い出深いのは「Letters」や「誰かの願いが叶うころ」。リリース当時感動して泣きながら自宅で熱唱していました。一瞬聴いただけで宇多田さんだと伝わるジャンルをデビュー当初からいきなり作ってしまったこと、しかも誰も真似できない孤高の存在であり続けていること、大尊敬です。
── ニューアルバム『BADモード』について、どのように思われましたか。感想をお聞かせください。
ermhoi 昔、母の実家のアイルランドに行ったある年の夏、テープに録音して車中ずっと聴いていたのが宇多田さんの「Deep River」だったのですが、あの曇り空の景色と異国の地で聴いて感じていた情緒と、今回のアルバムから感じとれたおそらくUKの曇り空と内省的な感情表現がびっくりするくらい重なり合って、初めて聴いたときに突然心の奥深くまで入ってくる感じがしました。特に、「Somewhere Near Marseilles -マルセイユ辺り-」はFloating Pointsのシンセサイザーサウンドが輝いていて、1回目は興奮が止まずに冷静に聴けなかったので、しばらく聴き続ける気がしています。歌詞も最高。尺の長さも最高。とにかく大好きです。小袋(成彬)さんやA. G. Cook両者の共同プロデュース曲はともにさまざまな年代のダンスフロアのサウンドを投影しているような感覚で聴けて、とっても充実したアルバムだと思いました。ポップミュージック全般の教養の高さを前提に、さらにその先を行っている方々が仕上げた作品として、正座してもう一度聴きなおそうと思いました。
宇多田ヒカル「Time」小袋成彬共同プロデュース
宇多田ヒカル「君に夢中」A. G. Cook共同プロデュース

── 配信の時代にアルバム作品の意義について、感じたことがあれば教えてください。
ermhoi 一作品を丁寧に聴くためには、時間が足りないくらいにいろいろな作品にアクセスできる時代、すばらしいミュージシャンたちが集まって一つの作品、特にアルバムという形式を作り上げることにとても意義があると感じています。制作スピードは作り手それぞれで異なりますが、一定の期間をかけて作り手が経験した出来事や情緒を聴き手と共有するという意味で、アルバムはやっぱり特別だと思います。『BADモード』を聴いて、アイデアという起点から次の段階へと作り込み続けていくことの大切さを再認識しました。
── 宇多田ヒカルさんへメッセージをお願いします。
ermhoi 宇多田さん、大変すばらしい音楽、映像体験をありがとうございます。個人的には、人生のいろいろなフェーズで宇多田さんの楽曲のすばらしさに驚かされたり、新たな感動を見つけたりしています。UKの音楽シーンともつながっていっているご様子ですが、今後もすばらしい作品群、楽しみにしております!
●ermhoi『DREAM LAND』
https://ssm.lnk.to/DREAMLAND
https://www.tuff-beats.com/product-page/TBV-0026
●ermhoiツアー
https://linktr.ee/ermhoi
●millennium parade
https://mllnnmparade.lnk.to/Listen
●バンチャン(Stray Kids)

── 宇多田ヒカルさんの音楽との出会いは?
バンチャン 幼いころからSkrillexさんの曲をよく聴いていたことと、ゲーム『KINGDOM HEARTS』を楽しんでいたので、宇多田ヒカルさんの「Face My Fears」(ゲームソフト『KINGDOM HEARTS III』オープニングテーマ)に興味を持ちました。そのとき初めて宇多田ヒカルさんの美しい歌声に触れ、声の持つ魅力に一瞬ではまってしまいました。その後、宇多田ヒカルさんの他の曲も探して聴いていたので、今回、新曲とともにアルバムが出るということで、とてもうれしく思いました。
Hikaru Utada & Skrillex「Face My Fears(English Version)」(Short Ver.)
── ニューアルバム『BADモード』を聴いてどのように思いましたか。アルバムについての感想をお願いします。
バンチャン 「BADモード」のミュージックビデオ、そしてアルバムも拝見させていただきました。ミュージックビデオやアルバムから伝えたいメッセージがダイレクトに伝わり、音楽を通しての表現がとてもすばらしいと思いました。記憶に残る曲がたくさんありますが、その中でも「BADモード」のインパクトが格別でした。この時代の誰しもの慰めになる歌詞、心を穏やかにさせてくれる歌声、そしてchillでファンキーな音楽の調和が完璧でした。曲中、ムードの転換がすごく自然で印象深く、宇多田ヒカルさんのすばらしい歌唱力に非常に刺激を受けました。

僕自身、作品を作るにあたって、音楽を通じて自分の伝えたいメッセージをしっかり伝えることを大事にしていますし、そして人々の記憶に残る音楽を作ることが重要だと考えています。そのために悩むこと自体も音楽を作りあげていく過程では、すごく大事だと思っていますが、同じ歌手として、また作詞・作曲家、プロデューサーとして学ぶことがとても多く、宇多田ヒカルさんのように多くの方々に癒しを与えられるような偉大な歌手になろうという目標を作ることができました。
「Face My Fears (English Version)」Live ver.
「Find Love」Live ver.
── 1月19日に配信されたライブ映像より、YouTubeに公開されたライブ映像も観たとか。
バンチャン 「Find Love」、「Face My Fears (English Version)」のライブ映像をYouTubeにて拝見させていただきました。もう言葉を失いました……。観ている間ずっと鳥肌が立ち、直接ライブを観に行きたいと思いました。同じ歌手として、僕も宇多田ヒカルさんのように安定感があり、感情深く歌えるようになりたいと思いました。
── 最後に、宇多田ヒカルさん、また、読者にメッセージをお願いします。
バンチャン いつか宇多田ヒカルさんに直接お会いできる日を楽しみにしています。多くの方々に宇多田ヒカルさんのニューアルバム『BADモード』をおすすめしたいと思います。是非聴いていただきたいです!
●Stray Kids JAPAN Official Site:https://www.straykidsjapan.com
●Stray Kids JAPAN 2nd Single『Scars / ソリクン -Japanese ver.-』
https://straykids.lnk.to/3PVnaX
●3RACHA(バンチャン、チャンビン、ハン)が参加
2022年2月21日配信スタート
SKY-HI「JUST BREATHE feat. 3RACHA of Stray Kids」
https://sky-hi.lnk.to/JUSTBREATHE
●Stray Kids New Mini Album『ODDINARY』3月18日発売
https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&cd=ADU0000000163
前編はこちら
宇多田ヒカル『BADモード』

初回生産限定盤:CD+DVD+BD¥6,800(税込)
通常盤:CD¥3,300(税込)
配信はこちら
https://erj.lnk.to/U36YCj