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音楽専門誌『ぴあMUSIC COMPLEX』連動企画

ENHYPENやZEROBASEONE初ステージも!iKON、ITZY、&TEAMら出演のKCON最終日レポ【写真49点】

PMC編集部

第90回

「KCON JAPAN 2023」DAY3より ENHYPEN 「 KCON JAPAN 2023 」(C)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved

5月12日から14日の3日間にわたり千葉・幕張メッセにて開催された世界最大級のKカルチャーフェスティバル『KCON JAPAN 2023』より、5月14日<SHOW>のレポートを届ける。

最終日のオープニングは、ENHYPEN(エンハイプン)が登場。真っ白なセットアップの衣装で、スモークが立ち込める中、360度ステージの北と南から7人が登場すると大歓声が起き、ステージセンターにゆっくり歩いてくる、その一挙手一投足にオーディエンスが熱狂。昨年大ヒットした「Drunk-Dazed」を披露し、火花があがる中、<Daze Daze Daze>と大合唱が起きた。

「KCON JAPAN 2023」DAY3より ENHYPEN 「 KCON JAPAN 2023 」(C)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved

彼らはリアリティ番組『I-LAND』(2020年)から誕生し、今や世界的な人気を誇るが、DAY3は、この『I-LAND』に参加していたメンバーを擁する&TEAMやTEMPESTもラインナップされており、先月最終回を迎えたばかりの『BOYS PLANET』(2023年)よりデビューが決定したZEROBASEONEほか、注目度の高いラインナップで、相変わらずのオーディション人気を感じる。出演アーティストの紹介動画が流れるだけでも会場がわき、出演陣も客席も新世代のパワーで熱気にあふれていた。

MCのRYUJIN(ITZY)とNI-KI(ENHYPEN)の紹介で登場したのが、今年デビューのxikers(サイカース)。前日のトリを務めたATEEZの後輩グループで、まずはノンストップの全力ステージで「ROCKSTAR」を披露。「TRICKY HOUSE」ではボリウッド+ムーンバートントラップ的なお祭り感あるビートに合わせたエネルギッシュなダンスを披露し、個性が際立っている。

「KCON JAPAN 2023」DAY3より xikers 「 KCON JAPAN 2023 」(C)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved

KCON初出場となる&TEAMは、水色のセットアップで登場し、Kを中心としたイントロのパフォーマンスで会場をつかみ、BTS楽曲でもお馴染みのSlow Rabbit、Supreme Boiがプロデュースした「Scent of you」へ。「デビュー前から夢見ていたKCONのステージに立っていることが信じられないのですが、応援してくれるみなさんのおかげでステージに立てています」とデビューEP『First Howling: ME』のタイトル曲「Under the skin」をエモーショナルに披露し、全力で表現した2曲でデビューから半年の成果を見せた。

「KCON JAPAN 2023」DAY3より &TEAM 「 KCON JAPAN 2023 」(C)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved

2022年デビューのTEMPESTは、2年連続の『KCON JAPAN』出演となる。「Dangerous」は爆発力のあるアクロバティックなパフォーマンスで、<make some noise〜!>とあおる。「Freak Show」では会場もノリノリ。メンバーもステージを全力で楽しみ、ハードな中にも笑顔を見せる。昨年はガールグループの隆盛がニュースでも多く伝えられていたが、ボーイグループも個性豊かでパワフルだと感じさせられる。

「KCON JAPAN 2023」DAY3より TEMPEST 「 KCON JAPAN 2023 」(C)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved

続くは、同じく2年連続『KCON JAPAN』出演のKep1er。猫ポーズがキュートな「Giddy」からスタート。KCONer(KCONファン)のみなさんに会うときは、この曲のように、恋に落ちるときみたいにドキドキしています、と伝えられた。日本での2ndシングル「FLY-BY」よりタイトル曲「I do! Do you?」を披露。踊りたくなるナンバーに会場もノリノリ。<We do!>と明るい空気にした。

「KCON JAPAN 2023」DAY3より Kep1er 「 KCON JAPAN 2023 」(C)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved

そして、2015年デビューのiKONは貫禄のステージだった。まずは、4月にリリースしたばかりの3rdアルバム『TAKE OFF』のタイトル曲「Tantara」を披露。BOBBYのラップはじまりで、ストリート感あふれるヒップホップナンバーを届けた。3月に開催された『KCON 2023 THAILAND』にも出演し、改めてファンに会うことがどういうことか、噛み締め、近いうちにまた日本に来ることを伝え、ダンスナンバー「U」へ。続く、ポップロックなナンバー「FREEDOM」では360度のステージ四方八方に会場を盛り上げ、エモーショナルな余韻を残した。

「KCON JAPAN 2023」DAY3より iKON 「 KCON JAPAN 2023 」(C)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved

最終日のスペシャルステージは、コラボレーションをテーマに展開。Z世代によるK-POPのカバーステージとしてこの日パワルフルなステージをみせたTEMPESTとxikersが登場。総勢16人によるコラボレーションで、SEVENTEENの「HIT」をカバーし、客席を圧倒した。

「KCON JAPAN 2023」DAY3より xikers&TEMPEST 「 KCON JAPAN 2023 」(C)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved

そして、いよいよ、今回の『KCON JAPAN 2023』でもっとも期待されたステージへ。ZEROBASEONEの記念すべき初来日&初ステージだ。4月20日の『BOYS PLANET』最終回でメンバーが決定し、これが結成後初のステージとなる。会場は大きな声援で彼らを迎える。シグナルソング「Here I Am」を披露すると、会場から大きな合唱と掛け声も起きていた。

「KCON JAPAN 2023」DAY3より ZEROBASEONE 「 KCON JAPAN 2023 」(C)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved

初ステージということもあり、エンディングは、メンバー全員がクローズアップされる。日本語、英語、韓国語など多言語で、それぞれ個性豊かに自己紹介をして、初ステージ披露への喜びやファンへの愛を語った彼ら。「CCCV」のコーナーでは、LED画面に映ったファンが愛と応援の動画を送り、同じくLEDに映ったステージ上のアーティストが同じポーズをするというゲームコーナーで客席のファンと交流。さらにトロッコに乗って、よりファンに近づき、カラーボールのプレゼントをするなどファンを目の前にアピール。

「KCON JAPAN 2023」DAY3より ZEROBASEONE 「 KCON JAPAN 2023 」(C)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved
「KCON JAPAN 2023」DAY3より ZEROBASEONE 「 KCON JAPAN 2023 」(C)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved

最後は、ゼロから始まった僕たち9人が素敵な作品になれるよう応援してくださいとメッセージを伝え、世界中のみなさんに名前を覚えてもらえるようにと「Say My Name」で、さわやかでポジティブなエネルギーを伝えた。初ステージで満員の幕張メッセというビッグステージは、緊張もあったと思うのだが、最後、ZHANG HAOが人差し指をあげ、このステージからの始まり、さらに、ZEROBASEONEが「No.1」をめざすかのようにも見え、実に頼もしいステージだった。

ITZYは、黒衣装でクールに登場。まずは「Cheshire」を披露。3年ぶりの『KCON』だが、「いつもあたたかく迎えてくれてありがとうございます」と感謝を述べる。「もう少し、ファンのみなさんに近づきましょう」と、トロッコに乗って昨年のヒット曲「SNEAKERS」と、昨年10月にリリースした日本2ndシングル「BLAH BLAH BLAH」を披露。ITZYらしいカッコいいステージだった。

「KCON JAPAN 2023」DAY3より ITZY 「 KCON JAPAN 2023 」(C)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved

この日、もう一つのスペシャルコラボレーションは、JO1の河野純喜とKep1erのCHAEHYUNによるもの。ペ・スジ(miss A)&ベクヒョン(EXO)によるコラボシングル「Dream」をカバーした。360度ステージの北側と南側で歌いながら、ステージセンターに歩み寄り、ジャジーかつネオソウルな甘いラブソングを聴かせる。エンディングでは、河野がカメラに向かってお休みのポーズを贈り、会場を沸かせた。

「KCON JAPAN 2023」DAY3より 河野純喜(JO1)&CHAEHYUN(Kep1er) 「 KCON JAPAN 2023 」(C)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved

いよいよトリのENHYPEN。紹介映像が流れると客席から割れんばかりの歓声があがる。JAYがセンターをとってスタートする「Blessed-Cursed」は、<自分の人生を生きていく>という意志を示すハードロック要素を取り入れたヒップホップサウンドで、NI-KIをフィーチャーしたダンスパートで会場も大盛り上がり。

「KCON JAPAN 2023」DAY3より ENHYPEN 「 KCON JAPAN 2023 」(C)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved

「オープニングから会場の熱気がすごくて。みなさんも待っていましたよね?」とJUNGWON。
「幸せな思い出をもう一つ作りたいと思います」と「CCCV」のコーナーで会場をあたためたあと、「Polaroid Love」では、JAYとJAKE、JUNGWONとSUNOO、HEESEUNG、SUNGHOONとNI-KIのユニットでトロッコに乗り、ファンに近づきカラーボールをプレゼントする。まさに熱狂の渦である。

「KCON JAPAN 2023」DAY3より ENHYPEN 「 KCON JAPAN 2023 」(C)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved
「KCON JAPAN 2023」DAY3より ENHYPEN 「 KCON JAPAN 2023 」(C)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved
「KCON JAPAN 2023」DAY3より ENHYPEN 「 KCON JAPAN 2023 」(C)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved

センターステージに戻ると、HEESEUNGがNI-KIに耳打ちをしていたのだが、「HEESEUNGさんがやりたいことがあるみたいです」とNI-KI。「一緒に『Polaroid Love』を歌ってみますか?今まで生きてきた中で、一番大きい声をください」と会場に伝えた。アカペラで歌い出すメンバーに合わせ、会場も歌い出す。今回の『KCON JAPAN 2023』は声出しの制限がなくなって、各アーティスト「みなさんの声援が力になる」と何度も伝えていたが、メンバーも耳に手を当てその声に聴き入る。メンバーと会場とが一体となり合唱したシーンは感動的だった。

そして、「最高に盛り上がる準備はできましたか?」とJAYが呼びかける。ラスト「Future Perfect」でも大きな掛け声が起き、その声に応えるよう、迫力のパフォーマンスで魅了した。

終演後、『KCON JAPAN 2023』の「Signature Song」で全アーティストがステージに出てくるのだが、K(&TEAM)、NI-KI(ENHYPEN)、HANBIN(TEMPEST)、NICHOLAS(&TEAM)ら『I-LAND』の仲間が触れ合うシーンも見られ、新世代アーティストたちのポジティブなバイブスに心が洗われた。

「KCON JAPAN 2023」DAY3より 「 KCON JAPAN 2023 」(C)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved

取材・文:PMC編集部

<イベント情報>
『KCON 2023 JAPAN』

5月12日~14日 幕張メッセ

■DAY1 5.12
INI、JUST B、NiziU、STAYC、THE BOYZ、YENA、8TURN

■DAY2 5.13
AB6IX、ATBO、ATEEZ、DXTEEN、JO1、LE SSERAFIM、VIVIZ、XG

■DAY3 5.14
ENHYPEN、iKON、ITZY、Kep1er、TEMPEST、xikers、ZEROBASEONE、&TEAM