Omoinotake/PIA SONAR MUSIC FRIDAYインタビュー
9年間バンドを続けてきた3人がデビュー曲「EVERBLUE」に閉じ込めた思い
特集連載
第17回
Omoinotake
── 11月17日にメジャーデビューEP『EVERBLUE』がリリースとなりますが、まずはメジャーデビューが決まったときの心境とはどういうものでしたか。
レオ メジャーデビューという言葉で家族や友人が喜んでくれるのが一番うれしいですね。ただ気持ち的にはそんなに大きく変わらず、今までやってきたことをこれからも引き続きやっていくんだという思いでいます。
エモアキ 決意はずっとできていると思うので。今僕たちが信じてやっている音楽を支持してくれる人たちが増えた分、それをもっと強くやっていこうという思いですね。
ドラゲ 9年間バンドをやってきて、今レオが言ったように家族や友人が喜んでくれるような結果が出せたのがうれしくて。スタートラインに立てたなという感じがしています。
── そのデビュー曲となる「EVERBLUE」は、どのような思いを込めて作っていった曲ですか。
レオ 「EVERBLUE」は、TVアニメ「ブルーピリオド」のオープニング曲に書き下ろした曲なんです。まずは3人で原作の漫画を読み込むことからはじめて。「ブルーピリオド」は美大を目指す学生たちを描いたストーリーで、9年間バンドを続けてきた僕らと、主人公八虎くんの思い悩む姿はかなり重なる部分がありました。3人の共通した思いを曲に閉じ込めることができたなと思っています。
エモアキ 原作を読みながら泣いちゃうくらい刺さる言葉がたくさんあって。八虎の言葉を借りたというよりも、自分たちの思いとシンクロして出せたフレーズやマインドもたくさん生まれた、思いがこもった歌詞になっていると思います。
── 歌詞でキーポイントにしたフレーズはあるんですか。
エモアキ 2番のAメロで、《青い願い 挫折の赤い痛み》というフレーズが出てくるんですけど。こことかはまさに僕らがストリートライブをやっていたとき──本当に誰もお客さんがいない状態からのストリートライブだったので。あの頃のつらい思いとか、もっとかっこよくなりたいとか、人を集めるバンドになりたいっていう願いが原点にあったから続けることもできたなとか、そういう思いも込めて書いたフレーズでしたね。
── そこから続く《混ざる色味は まるでカサブタみたい》というフレーズもまた、強くなっていく過程をイメージさせてとてもいいですよね。
エモアキ ありがとうございます。「ブルーピリオド」の題材となっているもの、色や美術用語なども歌詞に織り込んでいけたらいいなというのはありましたね。
── 作曲についてはどうでしたか、どういう曲調にするかなど何か思い描いていたものはあったでしょうか。
レオ タイアップのお話をいただいていろんな曲を作ってみたんですけど、なかなか納得のいく曲ができなくて、今回の「EVERBLUE」にたどり着くまでにすごく苦悩しました。まだまだいい曲が作れるんじゃないかってなってくると、どんどん“コンチクショー”って思いが溜まっていくんです(笑)。この「EVERBLUE」に関しても、そのコンチクショーが頂点に達したくらいのタイミングで生み出した曲でもあるので。そういうところも、「ブルーピリオド」とシンクロしているのかなと思っていて。苦悩に苦悩を重ねた結果、作り上げる作品というのがやっぱりいいものになるんじゃないかなと。
── ポイントになったのはどんなところですか。
レオ 疾走感というキーワードをいただいていたので、その疾走感というキーワードをOmoinotakeが出すにはどういうふうに提示しようかというところで、模索はありました。
── 結果それがダンサブルなビートの曲となりましたね。
ドラゲ そうですね、今回のアレンジは蔦谷好位置さんにやっていただいたんですけど、まあドラムが攻め攻めで(笑)。レコーディングも大変でした。元々のビートとはかなりニュアンスを変えていて、最初はもっとファンクよりだったんですけど、蔦谷さんのアレンジでラテン調になりました。それで疾走感を出すのが大変で、難しい!って思いながら、レコーディングをしました。人生で初めてのパターンをたくさんやったので、レコーディング当日まで猛練習して臨んだ感じでした。
── 内面の苦悩や葛藤を描いた歌詞ですが、サウンドと合わさって高揚感がある曲にもなっているのがこの「EVERBLUE」ならではですね。
レオ その高揚感、豪華な感じというのは自分たちのアレンジだけではなしえなかったところで。いいかけ算をしていただいたなと思います。
喜びとか希望、そういうものが見えるような歌詞にしたかったんです。
── 今回アレンジを手がけた蔦谷好位置さんはOmoinotakeのことを音楽番組だったりでよくお話しされてましたよね。
エモアキ そうですね、「関ジャム完全燃SHOW」での蔦谷さんが選んだ「2019年ベスト10」「2020年ベスト10」のランキングでも2年連続で名前を出してくださったりもしていて。
── 交流としてはいつ頃からあったんですか。
レオ 「関ジャム」で紹介していただいたのと、メジャーデビューというタイミングでもあったので、ぜひ蔦谷さんにお願いしたいと思って連絡をしたんです。
── そこからいろんなお話をして。
レオ 当時はコロナ禍で、実際に会ってミーティングできるような時期ではなかったので、はじめましてのリモートミーティングで、曲のことを褒めてもらって。どんなアレンジがいいかという話をしたのをすごく覚えていますね。
── 蔦谷さんはこの曲でどんなところを重視してアレンジをしたと感じますか?
レオ さっきドラゲが言ったみたいに、僕ら自身で作ったデモはファンク色が強かった。それを今っぽく聞かせるのか、昔ながらのファンクマナーに則るのか、それともそのハイブリッドなのかという、3択を提示していただきました。
── それで今回のものが選ばれたと。瀟洒なホーンが入っていたりとゴージャスなところもありますが、ピアノのフレーズ感もかなり気持ちいいですよね。
レオ やっぱりギターがいないバンドなので、その分ピアノでいかにグルーヴィーに細かくできるかっていうのを、いろんな曲で考えたりもしていて。今回はそれの究極の形というか、弾きながら歌うということをまったく考えずに作ってます(笑)。
── ベースに関してはスラップでと、各自の味が全部入ってるところも。
エモアキ 最初から最後までずっとスラップですから。
ドラゲ 確かにメンバー全員を立たせてくれるような、アレンジだよね。
── だからこそドラマティックな曲になっているし、曲の真ん中に衝動がずっとあるような感じがあります。
エモアキ 曲を通して苦悩や葛藤が歌われていると思うんですけど、その先に待っている喜びとか希望、そういうものが見えるような歌詞にしたかったんです。サウンドが情熱をもって最後まで駆け抜けてくれるので。すべてをいい方向のエネルギーに変えてくれるサウンドだなと思いますね。
── 曲が仕上がったときの感触は、これまでと違いはありますか。
レオ そうですね、自分たちでまずアレンジを詰めて蔦谷さんからアレンジの第一稿がきた時は、あぁここをこうしてくれるんだ、そこをそうしちゃうよねっていう(笑)。
エモアキ はははは(笑)。
レオ 本当に曲の隅々まで感嘆しましたね。
── 第三者がアレンジをしたことで、改めてOmoinotakeの良さや自分たちならではのものでわかったことはありますか。
レオ 自分たちがアレンジをした部分をすごく生かしてもらっているところもたくさんあるので、自信になった部分もありますね。こういうところは大事にしていいんだなというのはありました。あとはストリートライブをたくさんやってきて、当時はいわゆる同期というか、僕らが演奏している音以外の音を普段のライブのときみたいにPCから出したりしていなかったので。ドラム、ベース、キーボードという3人の音だけでどれくらいできるかというのが、最初の頃はとくに大事にしていました。それは今回の曲でも、最終的にはいろんな音は入っているんですけど、3人だけでも成り立っているところもあり、そういうバンドの流れを汲んだ上でできているのが、うれしいですね。
俺たちの音楽をどうか聴いてくれという思いが強くなるほど、足を止める人も増えるようになった
── ストリートライブで培ってきたものですね。ストリートライブをはじめたのが2017年ですが、なぜはじめたんですか。
レオ 2017年にインディーズで初めて全国流通盤のアルバム『So Far』を出しましたが、渋谷とか下北沢とかの小さなライブハウスでライブをしてもなかなかお客さんが集まらなくて。がむしゃらに、何か自分たちでアクションを起こすことをしたくて、それでストリートライブを計画したんです。
エモアキ 最初は、全然お客さんも止まってくれなかったし、怖かったし、不安だったしという状況から始まりましたね。
── 面白さを見出してきたのはいつ頃からですか。
レオ はじめてから数カ月から半年くらい経ってですかね。なんとなく度胸もついてきて、単純にテクニック的なところでいえば何かトラブルがあっても、例えばアンプから音が出なくなってもドラムは生で響かせられるから、ドラムを叩き続けることでカバーをするとか、とにかく音を絶やさないようにするということとか。あとは単純に気持ちの面でも度胸がついて、俺たちの音楽をどうか聴いてくれという思いが強くなればなるほど、足を止める人も増えるようになったし、踊ってくれる人が出てきたりもして。そういうのがきっかけで、だんだんと聴いてくれる人が増えていきました。
エモアキ あとはやっぱり、レオにMC力みたいなものがついたかもね。間奏部分での喋りとか。
ドラゲ 始まるときも、「渋谷の皆さーん! こんばんはー!!」って。選挙みたいだったよね(笑)。
レオ 確かに最初はそんなこともできなかった。恥ずかしかったから(笑)。
エモアキ それがライブハウスでのライブにも生きてきたりもしていて。曲作りでも、ど頭からお客さんの心を掴めるようなサビスタートがいいよねっていうのを話したり。そうやってどんどん変わっていった感じが、2017年、2018年だったかな。
レオ 踊れるか踊れないかというのを当時すごく意識していたので。それが如実に曲に表れていた時期もありました。
── 再び収録曲の話に戻りますが、2曲目の「By My Side」は3月に配信でもリリースもされている曲です。この曲は、みんなでシンガロングできるような曲ですね。まだみんなで声を出して歌える状況でないのは、ちょっと残念でもありますが。
レオ そうですね、まだ歌ってもらったことがないんですよね。
── シンガロングチューンであり、音楽で繋がっていくような曲でもありますが、これはライブがないからこそ生まれた曲でもあるんですか。
レオ 元々は大きな野外フェスに出演が決まっていたんですが、それも中止になってしまって。でもそういうところで映えるいい曲を作りたいなと思ったのがきっかけでした。
── そうだったんですね。
レオ このときは、曲はできていたけど歌詞はまだだったかな。
エモアキ 取り掛かってたけど書けなかったんですよ、ダメだってなって。でもしばらくして、あの曲もう一回トライしてみようかとなって。今年の頭くらいに歌詞を書いていたんです。会いたい人にもなかなか会えない状況がずっと続いていたなかで、今誰に会いたいかなと思ったときに、友達に会いたいなと思って。そう思った瞬間に、大阪に住んでいる僕らの共通の友達がいるんですけど、「あいつに書こうと思う」ってふたりに言ったらいいねとなって。そこからスイスイと書けるようになった曲だったんです。
── こちらもダンサブルですが、「EVERBLUE」とは違うエレクトロタッチな曲ですね。
ドラゲ 2ステップ、わりと速いテンポなんですけど、ドラムは跳ねているんですよね。その跳ね感を作曲したレオがかなりこだわっていたので(笑)。それを人力でやる意味というか、気持ちいい跳ねのポイントというのも大事にレコーディングしていました。
── そこはレオさんの元ドラマーとしてのこだわりですか?
レオ そうですね、2ステップの曲をバンドでやりたいっていうところからこの曲に取り掛かったので。それをドラゲに最高に叩いてほしいなと。
── そして3曲目「クロスワード」は切ないスローバラードです。
エモアキ これは最近だと珍しい歌詞を先に書いた曲で、これまた珍しい女性目線での曲になっていますね。女性目線で失恋ソングを書こうとなって、客観的に自分の過去の恋愛とかを思い出してみて……結局、なんで自分は振られたんだろうっていうことに行き着くという。そういうことを考えまくっていたときに書けた曲だったので。僕のダメなところが全部入っています。
レオ (笑)。
── 結果的に、自分の曲のようにもなっているんですね。
エモアキ そうなんですよ(笑)。
歌詞だけでは見えてこなかった部分が、メロディがついたことで立体的に見えてきて面白いんですよね。
── “クロスワード”から想起するような、隙間のある、空間的なサウンドやアレンジも歌の世界を広げていますね。
レオ AメロやBメロの歌詞の世界で描かれる、もうふたりの心が通い合ってない感じを、いつもなら起伏があって、熱いメロディで作りがちなところを、その世界観に合わせて落ち着いた淡々としたメロディにしたいなと思ったり。とはいえサビでは、曲としては情熱的にしたかったので。その温度感のギャップというのをアレンジやメロディでできたらいいなというのがありました。
ドラゲ この曲のドラムは、AメロBメロが打ち込みなんですけど、サビで人間が入ってくるような、人間臭さ、熱さみたいなものを入れたいなと思って。これも、細かなゴーストとかが聞こえるか聞こえない程度に入ったりしているんですよね。そういう細かいニュアンスを人力でうまいこと曲に馴染ませるように、いろいろとフレーズのパターンにこだわったりしましたね。
── 歌詞先行だと、でき上がる曲は曲先行とはやはり違うものですか。
レオ 全然違いますね。タイプにもよりますけど、今回の曲なんかは“クロスワード”という題材があって、それがタイトルになるのもわかっていたし。《さようならと君となら》という部分がいちばん立つメロディにしたいなという。メロディがない時点でも、どの部分をいちばんメロディとして印象に残すべきかが、わりと見えている歌詞だったので。そこを基軸に作っていきましたね。
── この歌詞に曲がのったときというのは、エモアキさんはどういう感触なんですか。
エモアキ 歌詞の世界が立体的になる感覚ですよね。あとはメロディが上がってきてから、どうしたらもっと良くなるかと歌詞を調整することも結構あります。詞先で書くときはあまり、最近はあえてやっているんですけど、韻とかを全然踏まずにやってみようとかもあって。結果、メロディがついてここはもうちょっと韻を踏んだ方がいいなとなったりとかもあるんですけどね(笑)。でもそれは歌詞だけでは見えてこなかった部分が、メロディがついたことで立体的に見えてきて面白いんですよね。
── 韻を踏むか踏まないかは、メロディを考える、流れを生む上では大事なところでもありますよね。
レオ エモアキがどこまで意識しているかわからないんですけど、踏もうとしてなくても、踏んでそうなところをわざとメロディで拾っていたりもするので。そういう偶然もある気はします。僕は歌詞が送られてきたときに、こことここはメロディで立たせられそうだなとか、立体的に読むので。
デビューEPで、「EVERBLUE」と「漂流教室」のカバーがあるっていうのが僕たちらしい
── そして、ラストに銀杏BOYZ「漂流教室」のカバー曲が収録されます。
レオ もともとロックの初体験が僕が中学1年か、2年の頃だったんですけど、エモアキからGOING STEADYの『さくらの唄』(2001年)というアルバムを聴かせてもらったときで。当時はパンク、メロコア、エモをよく聴いていたんです。今でも銀杏BOYZ、GOING STEADYはずっと聴いていて。本当にそれだけ大きな衝撃を与えてくれたバンドです。今回カバー曲を入れようという話になったときにいろんな案が出たんですけど、やっぱり銀杏BOYZのカバーが一番熱量を込めてできるなという気持ちがあったんです。
── 曲にある衝動感、青春感、人生に飛び込んでいく感じというのは、「EVERBLUE」とも通じますね。
エモアキ そうですね。初期衝動というのは、銀杏BOYZの音楽が持ってる魅力だと思うので。僕も同じことを思っていました。
── ドラゲさんもこうしたパンクはルーツにあるんですか。
ドラゲ 僕は全然通ってないんですよ(笑)。でもレオがアレンジをするので、彼がいちばんやりたい曲というか、何か思い描いているものがあるならそれを全力で演奏しようと。今回カバーするにあたって聴かせてもらって、ふたりの中学時代の初期衝動みたいなものを共有できたのは良かったなと思います。
── 銀杏BOYZのなかでも今回「漂流教室」を選んだのは?
レオ もともと銀杏BOYZの中でもかなり好きな曲なんですけど、パンクだったりロックだったりという曲を、Omoinotakeのいわゆるブラックミュージックを経由したグルーヴィな楽曲に無理やり変換するのは曲の良さを殺しちゃいそうだなと思って。でも「漂流教室」は自分たちの色も出せて、曲の良さも殺さないようにできるかなと思った曲だったんです。
── 好きな曲だからこそ、それを触ること、アレンジすることは難しくないですか。
レオ 難しいですよね。やっぱり自分たちの良さも出したかったので。峯田和伸さんが作詞作曲をしている曲ではあるんですけど、今はもう脱退してしまったほかの3人、その4人があっての銀杏BOYZだと思っているので。チン中村さんが弾いたギターのフレーズとか、我孫子(真哉)さんが弾いたベースのフレーズにしても、リスペクトを込めて僕らもそのフレーズを弾きたいなというところがいくつもあったりして。
エモアキ 愛が溢れてるよね(笑)。銀杏ファンにも納得してもらえたらいいよね。
ドラゲ ところどころで、16ビートの前にバスドラが入っていたりしておしゃれな一面もあります。
レオ いいあんばいでできたかなと。もともと僕がドラムでエモアキがベースボーカルで、この曲をコピーしていたんです。
エモアキ 中学校のときにね。
レオ 村井(守)さんが叩いたフレーズを中学の時に叩いていたので、フィルとかも寄せるとこは寄せながらやりたいなと思っていました。
── そういう背景がある曲だからこそ、デビューEPにもふさわしいですね。
エモアキ デビューEPで、「EVERBLUE」と「漂流教室」があるっていうのが僕たちらしくていいなと思っています。
── 今年の夏から、8週にわたって無観客オンライン・ストリート・ライブ・ツアー「#NoBuskNoLife」を行なって、先日シーズン1ということで終了しました。シーズン1と打ったとことは、この先も期待できるということですか。
レオ やってみて、いろんなアイディアが出てきた感じがありますね。もともと「FACE TO FACE」というライブハウスでやるワンマンがあって、それは僕らがステージでなくフロアでお客さんともみくちゃになってやるようなライブで。それもある意味では「#NoBuskNoLife」と観点は一緒だし。そういう形でシーズン2をやってもいいし。今回は関東圏でやっていたんですけど、関東以外にも行きたいし、なんなら海外にも行きたいしと、どんどん欲は出てくるので。その欲が形になる頃に、またやりたいと思っています。
── 有観客でのライブももちろん期待したいですけど、無観客ならではの、バスの中や銭湯で演奏をしたり、海辺や湖畔だったりと、いろんな場所でライブをするというアイディアも新鮮でした。3人は演奏するのが大変だった場所もありそうですね。
レオ もともとやっていた渋谷スクランブル交差点でのストリートライブも、決して演奏しやすい環境とは言えず(笑)。あれを経験していたので、そこまで、こんなところでやるのかよっていうのはなかったんですよね。
ドラゲ うん、なかったね。
── それくらいストリートライブならではの環境の緊張感はあるものなんですね。
エモアキ そうですね、今回は一回はじまっちゃえば演奏できたしね。
レオ 確かに、今回は最後までできるっていうのがあった(笑)。
エモアキ 渋谷のストリートではいろんな要素がハードに絡み合ってくるというか。酔っ払いがいたりとか、いろんなことが起こるので。あとは救急車やパトカーのサイレンとか、そう思うとすごい環境だったなと改めて思いますね。
── シーズン2にも期待をしつつ、今後のライブについても聞かせてください。
レオ 「EVERBLUE」で僕たちがオープニングテーマで、エンディングテーマをmol-74さんが務めているんですけど。11月14日には、そのmol-74さんとのツーマンライブを渋谷WWWXで開催します。すごくいいイベントになると思うので、ぜひ観に来てほしいですね。
Text:吉羽さおり Photo:吉田圭子
リリース情報
メジャー・デビューEP『EVERBLUE』
2021年11月17日(水)リリース
レーベル:onenation
《初回生産限定盤》
価格:2,000円(税抜) 品番:AICL-4133~4134
CD+DVD スペシャルスリーブケース封入(ブルーピリオド絵柄)
DISC 1
M1. EVERBLUE
M2. By My Side
M3. クロスワード
M4. 漂流教室
DISC 2
M1. “EVERBLUE” Music Video
M2. “ブルーピリオド” OPノンクレジットVer.
《通常盤》
価格:1,500円(税抜) 品番:AICL-4135
M1. EVERBLUE
M2. By My Side
M3. クロスワード
M4. 漂流教室
ライブ情報
mol-74×Omoinotake ツーマンライブ
2021年11月9日(火) 18:00開場、18:30開演
会場:大阪・心斎橋Music Club JANUS
2021年11月14日(日)16:15開場、17:00開演
会場:東京・渋谷WWWX
詳細は公式サイトにてご確認ください。
プロフィール
Omoinotake
島根県出身のギターレス、ピアノ・トリオバンド。藤井レオ(Vo/Key)、福島智朗(Ba)、冨田洋之進(Dr)の3人ともに中学生の同級生で、2012年に東京で結成。渋谷を中心にストリートライブを重ね人気を獲得。20年2月にリリースした配信シングル『モラトリアム』が、初の劇場アニメ主題歌に起用され、話題を集め、5月には YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』に初登場。11月に配信リリースされた『産声』が、テレビ東京「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」のドラマOPに起用され、2021年ネクストブレイクアーティストとして注目される。21年11月17日(水)にMBS/TBS系アニメ『ブルーピリオド』のオープニングテーマである『EVERBLUE』を収録したメジャー・デビューEP『EVERBLUE』をリリースする。
関連リンク
公式サイト : https://omoinotake.com/
Twitter : https://twitter.com/Omoinotakey
YouTube : https://www.youtube.com/channel/UCv1jAWnr9rPKRQsEZYl5izQ
Instagram : https://www.instagram.com/omoinotake/
番組概要
放送局:J-WAVE(81.3FM)
番組名:PIA SONAR MUSIC FRIDAY
ナビゲーター:櫻井海音
放送日時:毎週金曜 22:30~23:00
番組HP:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarfriday/
番組twitter:https://twitter.com/SONAR_MUSIC_813
ハッシュタグ:#sonar813
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