Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

Sincere/PIA SONAR MUSIC FRIDAYインタビュー

注目のシンガーソングライター・Sincere 「言葉を超えたところに伝わるものが歌にはある」

特集連載

第31回

小さい頃はほとんど洋楽しか聴いていませんでした

── 昨年12月15日(水)に1stシングル「Reminder」をリリースして1カ月ほどになりますが、改めてこの作品を俯瞰してみて思うことは?

初めてのシングルだったので、皆さんがどういうふうに受け取ってくれるのかすごく緊張していたんですけど、サブスクリプションの再生回数が想像以上でびっくりしました。とにかくうれしかったです。いろんな人たちが応援してくれているんだなっていうのを実感できました。

── その実感は自信にもなりますよね。

そうですね。もちろんまだまだなので、これからもっとがんばっていきたいっていう気持ちにますますなりました。

── 音楽は幼少期から身近にあったんですか?

例えば家族の誰かが音楽をやっているとか、そういうことはなかったんですけど、ごく普通の日常生活の中に音楽があったという感じですね。今でも覚えているのは、小さい頃から車の中で音楽を聴いた記憶で、プリンスやアレステッド・ディベロップメントが好きでした。正確な歌詞はまだ子供だったのでわからなかったんですけど、なんとなく真似して、それを母に歌ってみせたりしていました(笑)。もしかしたら、歌うきっかけはそういうことだったのかなって思います。

── それにしても、プリンスとアレステッド・ディベロップメントに反応する子供って、すごく感度が高いというか、レベル高いですね(笑)。

いえいえそんな(笑)。わけもわからずって感じでしたけど。叔父がすごく洋楽の好きな人で、たくさん聴かせてくれました。だから小さい頃はほとんど洋楽しか聴いていませんでした。

── 楽器の経験は?

習ったりしたことはなくて、独学でキーボードを弾けるようになりました。単に弾き語りをできる程度にはマスターしているっていう感じです。

── いつ頃から自分で音楽をやりたい、アーティストになりたいと思い始めたんですか?

小学校の時には「将来の夢は歌手」って作文には書いていましたね。とにかく歌うことが好きだったんですよね。それで本格的に歌い出したのは、高校生の頃でした。

── バンドか何かですか?

高校生の時に、ある音楽学校の企画で、18歳以下の人たちでジャズをやるというものがあって、それに参加したんです。そこでいろんな出会いに恵まれて、本格的に音楽を始めるようになりました。その学校の生徒ではなかったんですけど、家の近くにあって、いつも学校の前を通っていたので、たまたまそういう企画があるというのを知ったんです。

── まさに運命の出会いというか。

そうですね。そこでいろんなプレーヤーの仲間とも出会えましたし、私はボーカリストとして参加していたのですが、何より生演奏をバックに歌えるというのはいい経験になりました。

── 生演奏で歌うというのはそこが初めての経験だったんですか?

いえ、小さい頃から教会に通っていて、ゴスペルのクワイヤに入っていたので生楽器の演奏をバックに歌うことはわりと日常的なことでしたね。

── あ、そうですか。じゃあ、聴くだけじゃなく、歌うということにおいても小さい頃からめちゃくちゃ音楽が身近にあったわけですね。

言われてみればそうですね。あまりに身近すぎて忘れてました(笑)。

── プロのアーティストを目指すにあたって、挫折はありましたか?

いっぱいありました。10代から本格的に音楽活動を始めたんですけど、チャンスがあったと思いきやダメになったり……っていうことの繰り返しでしたね。そういう時は、「もうダメだ」ってすごく落ち込むんですけど、でもそういう経験がなかったらきっと今こうしてデビューすることもなかったんじゃないかなって思うので、必要なプロセスだったんだなってようやく思えるようになってきました。

── そういう経験が1stシングル「Reminder」の歌詞の深みにつながっているんだなって思いました。

ありがとうございます。聴いていただく方それぞれの解釈で歌詞を感じていただけたら嬉しいです。

思い出や過去の気持ちに残されている切なさみたいなものを曲で表現できないかな

── SONAR TRAXにもなっている「Reminder」は、どういうふうに出来ていった曲なんですか?

作ったのは実は1年半くらい前なんです。大学を卒業して関西から東京に出て来たんですけど、それが2020年の2月で、ちょうどコロナが始まった頃だったんです。
いよいよ東京でやるぞ!っていう気持ちで来たんですけど、何もできなくて、家にひとりでいることしかできない時期が続いたんです。だから割り切って、曲作ろってなれたというか。曲を作ったり、壁紙を変えてみたり、シーリングライトを買い替えたり、いろんなことをして過ごす中で、だんだん過去の思い出に浸るようになってきて。楽しかったこととか思い出すともちろん心地いい気分になるんですけど、でもどこかに割り切れないものが残ったりして。そういう思い出や過去の気持ちをそのまま書くのではなく、そこに残されている切なさみたいなものを曲で表現できないかなっていうことで書いたのが「Reminder」です。

── 意気揚々と東京に出て来た矢先、コロナによって出鼻を挫かれるというのは、結構キツかったのでは?

そうですね。ただ、それをあまりネガティブには捉えていなくて、その時期に家にいられたことが重要だったんだなって思っています。

── なるほど。そこで曲もできたし。

はい。でも本当に1日の40%くらい思い出に浸っていると、抜け出せなくなるというか、そろそろヤバいかもってなるんですよ(笑)。そこから浮上していく感じっていうのも「Reminder」には重要な要素としてありますね。

── 「懐かしいな、あの頃はよかったな」で止まっていたら、表現にはならないということですよね。

歌詞の中にも、〈振り返るばかりじゃ the future's unknown〉思い出に浸るのを断ち切るっていう意味の歌詞が出てくるんですけど、まさにそこを描くことで曲として成立しているんだなって思います。

── 歌詞とメロディのどちらが先だったんですか?

同時だったんですけど、歌詞は最初すべて英語詞だったんです。なので、最初に出てきた英語詞に後から日本語詞を入れていきました。

── 曲は何で作ることが多いんですか?

ピアノでコードを弾きながら作っていくことが多いんですけど、この曲は、メキシコ在住の友達でトラックメイカー(Mizu Asobi)が作ったトラックに、メロディを乗っけてっていう感じで一緒に作っていきました。

── 先ほど「Reminder」は1年半ほど前にできた曲だと仰ったんですが、1st シングルとしてこの曲を選んだのはどういう経緯からですか?

この曲単体で最初のシングルにしようと思ったというよりも、この後にリリースしていく作品というものも実は作っていたりするんですけど、そういった流れで考えた時に、まず「Reminder」がある方がいいなって思ったんです。

言葉を超えたところでみんなに伝わるものが歌にはある

── じゃあ、1月26日(水)にリリースされたばかりの2ndシングル「All I See feat. Nenashi」にストーリーが流れていくわけですね。この新曲はどういった曲ですか?

Nenashiさんとのデュエットなんですけど、これは私の中では、Nenashiさんの歌う男性パートと私の歌う女性パートで男女のすれ違いを表現した曲になっています。「Reminder」では記憶というものをテーマにしたんですけど、「All I See feat. Nenashi」ではさらにその記憶を具体的に描いているという感じです。「Reminder」で記憶からは浮上して一回そこで終わってはいるんですけど、その中の一部分をより具体的に歌っている作品になっています。

── おー、長編映画が始まった感じがする(笑)。「Reminder」のサウンドがどことなくモヤがかかった感じというか、すごく独特なんですけど、サウンドプロデューサーのChocoholicさんとはどのようなやり取りがあったんですか?

心地良く温かな切なさっていう微妙な感じを表したかったんです。私の中ではファンタジーというか、毒っ気も含めてかわいいものっていうイメージがあったんですよね。そこをうまく表現してくれるのは、やっぱりChocoholicさんしかいないのでは?と思ってオファーしました。私の描いていた、ありそうでない不思議感をすごくうまく表現していただいて、イメージ通りでびっくりしました。だから、すごく密にやり取りしてっていうよりは、女の子同士で感じあえる部分っていうのがあったのかなって思いました。

── 歌詞は英語が先に出てきて、後から日本語を加えていったということですが、やはり曲を作る段階では英語がまずあるんですか?

そうだったんですけど、どうしても英語と日本語って響き方が全然違うので、最近は最初から日本語の歌詞も意識して書くようになりました。やっぱり最初に英語で出来上がってしまうと、そこに日本語を当てはめようとしても、意味と音の両方を考えないといけないので、どうしても限られてくるんですよね。英語で書いたものを和訳しつつリズムにはめるということになるので。

── ムズ!

(笑)。これはこれで、独特な歌詞が書けるのでやり方のひとつではあるのかなとは思うのですが、ちょっとリミットを感じてしまいました。だから最近は、日々感じたことを英語で書いていたんですけど、それを日本語で書くようにして、そこで気に入った言葉があったら、その日本語の言葉から歌詞にしていくっていうことをやっています。

── そうすることによって何かが変わりましたか?

出てくるメロディが全然違いますね。言ってしまえば、自分の中にあるJ-POPっぽさみたいなものがメロディの中に含まれるようになるんですよね。

── へー、面白いですね。そのJ-POPっぽさって意識して出てくるものではないんでしょう?

そうなんですよね。出てきてから、あ、こんなの自分の中にあったんだ!って掘り起こされるような感じです。

── ライブはまだですよね?

はい。早くやりたいです。フェスにも出たいですね。

── すごく楽しみです。今後、どういうアーティストになっていきたいなって思っていますか?

究極を言えば、歌詞の内容がわからなくてもそこに書いてあることや気持ちを全部伝えられるアーティスト、シンガーになりたいと思っています。言葉って、例えばある感情が言葉にされた瞬間、そしてそれを誰かが受け止めた瞬間に意味が固まるというか。そうじゃなくてもっと雰囲気で、言葉を超えたところでみんなに伝わるものが歌にはあると思っているので、そこを目指したいですね。

Text:谷岡正浩 Photo:吉田圭子

ぴあアプリ限定!

アプリで応募プレゼント

Sincereのサイン入りステッカーを3名様にプレゼント

【応募方法】

1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。

こちらからもダウンロードできます

2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!

リリース情報

1st シングル「Reminder」

Download & Streaming
https://lnk.to/I05TYk
Lyric Video
https://youtu.be/fT3jkmAtEpk

2022年1月26日(水)配信リリース
2ndシングル「All I See feat. Nenashi」

Download & Streaming
https://lnk.to/Gr6z5N
Lyric Video
https://youtu.be/SayUNypXAWQ

プロフィール

ルーツにアジアや欧米など多国籍のアイデンティティを持つシンガーソングライター。
幼少期に車でCDを聴きながらプリンスやアレステッド・ディベロップメントに合わせて口パクをすることをきっかけに音楽にハマる。
ピュアで繊細な歌声をベースに、R&B/Soulの要素を取り入れた楽曲スタイル。
これまでにボーカリストとして、トラックメイカー/DJのSeihoと、LIQUIDROOM、森、道、市場、りんご音楽祭等の数々の音楽フェスにも出演。
2020年6月にはバンドゲスの極み乙女。のアルバム「ストリーミング、CD、レコード」収録曲3曲の公式英語Ver.でもボーカリストとして抜擢された他、グリコチョコレート LIBERA CM「OL編」の歌唱を担当する等、他方面から評価されている。
音楽活動の他にモデル活動も行うなど今後期待のニューカマー。

関連リンク

Instagram:https://www.instagram.com/sinceretanyaa/?hl=ja
Twitter:https://twitter.com/sincere_tanya
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCBPuI15k3hQlrpkXC0RKAVQ

番組概要

放送局:J-WAVE(81.3FM)
番組名:PIA SONAR MUSIC FRIDAY
ナビゲーター:櫻井海音
放送日時:毎週金曜 22:30~23:00
番組HP:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarfriday/
番組twitter:https://twitter.com/SONAR_MUSIC_813
ハッシュタグ:#sonar813
番組LINEアカウント:http://lin.ee/H8QXCjW