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BOYSぴあ FUTURE 第7回 永田崇人

永田崇人「芝居がしたい、ただそれだけ」

全1回

特集

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人気俳優への階段を絶賛駆け上がっている永田崇人さんは大きな瞳を輝かせてこう話します、「俳優の仕事は本当に楽しい」と──。

大学在学中に俳優の道を志し、地元・福岡から上京。『ONE PIECE LIVE ATTRACTION "Welcome to TONGARI Mystery Tour"』のルフィ役に大抜擢されて以降、舞台・ドラマ・アニメ・音楽など幅広いフィールドで活動を続けています。現在なんと3本のドラマと1本のアニメに出演中。

そんな永田さんが出演するドラマParavi『部長と社畜の恋はもどかしい(=シャチ恋)』にちなみ、俳優の仕事に対するマインドや今後の俳優業など“28歳のリアルな仕事観”に迫りました。

『シャチ恋』草野は自分の持っているものをそのまま活かせる役

── 『シャチ恋』で永田さんが演じる草野優一は、堅物な上司にも物怖じせず話しかける“コミュ強”なキャラクターですよね。キャストコメントでは「自分に似ている部分がたくさんある」とお話ししていましたが、どのように役づくりをしましたか?

そもそも役づくりをそんなにしなくていいキャラクターでした。1回目の撮影から好感触だったというか……すぐに「こんな感じだな」と草野のキャラクターが掴めて。自分の知っている感情・状態・雰囲気などをそのまま活かせる役だった気がしています。

── 特にどんなところが似ていると感じました?

いろいろ共通点があるので逆に悩みますね……例えば、人との距離の詰め方は似ている気がします。もちろん人によりますけど、年上の人とか関係なく誰に対してもフランクなところとか(笑)。僕は優しくしてくれる人にとにかく甘えちゃうタチなので、そこは草野と一緒だなと。

── 人見知りもあまりしないタイプですか?

人見知りはしますよ! フランクにいける時と人見知りになる時、両方あるんですよ。その時々で変わるのですが、自分でもその差はよくわかっていません(笑)。

── では、演じてみて草野の好きなところを一つ挙げるとしたら?

いい意味でも悪い意味でも自分本位に生きているところ。結果的に人に迷惑をかけることがあるかもしれないけど、その強さは素晴らしいなと思うんですよ。もちろん人のことを考えて気遣えるのも大切だと思うけど、ある程度の自己中心的さに憧れます。

── 自分は持っていない部分だから憧れるんでしょうか。

分からないです! 人には「自分勝手なところもある」と言われるから、持っていると思います。でも自分で思ったことはないです(笑)。

── 共通点が多いとのことですが、草野を演じる上で苦労したことはありますか?

草野と堤司(演:竹財輝之助)部長が話すシーンの撮影時間が大体朝だったんですけど、一番陽が強く差し込んでくる時間帯で。僕、目の色素が薄いからすごく眩しく感じて、目が開けられなかったのは大変でしたね(笑)。

── ロケーション的に大変だったんですね(笑)。

はい(笑)。草野を演じる上ではコメディタッチの作品なので、どこまで振り切ってお芝居をすればいいかは考えましたけど、監督と相談しながらできたので苦労はなかったかな。共演者のみなさんもスタッフのみなさんもすごく優しかったので、本当に楽しい撮影現場でした。

「竹財(輝之助)さんに支えられ、丸山(智己)さんに学ばせてもらった」

── 堤司部長を演じた竹財さんとは九州出身という共通点があるそうで。

そうなんですよ! 竹財さんとのシーンが一番多いのでいろいろお話ししました。

── 竹財さんはどんな方でしたか?

すごくおおらかで懐の深い方というか……草野は現代っ子を詰め込んだキャラクターですごくマイペースでもあるので、ちょっとオーバー気味に演じていたんですよ。それをすべて受け止めてくれる強さを持つ方で、すごく助かりました。撮影現場では竹財さんに支えられていたなと思います。

── 竹財さん含め『シャチ恋』の撮影で共演者の方たちから学んだことがあれば教えてください。

諌山(基)課長を演じていた事務所の先輩の丸山(智己)さんの役・作品・シーンに対するアプローチはすごく勉強になりました。コメディタッチの演じ方がとにかくお上手で。お芝居の緩急のつけ方といいますか……本当にいろいろ勉強になりすぎて上手く言語化できないですね(笑)。

自分が演じる草野も比較的コメディ寄りのキャラクターだったからこそ、丸山さんのお芝居を見て「こうやるのか……!」とすごく勉強になりました。自分なりに今後に活かしていきたいなと思っています。

── 1月にはクランクアップされているとのことですが、撮影が終わって改めて感じる『シャチ恋』の面白さを教えてください!

部長とまるちゃん(丸山真由美、演:中村ゆりか)、主人公二人のすれ違いがすごく人間的なところですね。恋愛に関わらず、直接言葉で言わなくても気持ちが伝えられてしまう時代になったからこそのすれ違いって誰しもが経験していることだと思っていて。僕自身、共感することがありすぎるくらい、同じような状況に陥っている気がします(笑)。

そんな『シャチ恋』で描かれるすれ違いが、すごく愛おしくて可愛らしくて面白いなと。今後の展開もますますもどかしいので、視聴者の方たちも主人公二人のすれ違いを見て一緒にムズキュンしてください!

── 草野の見どころポイントもぜひお願いします!

草野は毎回面白いネクタイをしているので、ぜひそこに注目して見てもらいたいです(笑)。

お芝居が好きだから、どんな作品・役にも挑戦したい

── 『シャチ恋』は“社畜”が一つのテーマですが、永田さんご自身、仕事はお好きですか?

好きですよ!

── 俳優業の面白さ・楽しさってどういうところに感じますか?

面白さや楽しさを一つに絞るのは難しいですね……いろんな要素が複合されて、俳優の仕事が好きなので。ただ「なぜ俳優の仕事が好きなのか」を説明するなら、それは「とにかくお芝居が好き」という気持ちが根底にあるからだと思います。

── 「お芝居が好き」という気持ちは、俳優の仕事を始める前からあったのか、それとも俳優の仕事をしていく中で芽生えたのか、どちらなのでしょう。

どっちもありますね。大学時代にモデルをやっていた情報誌のスタッフさんから撮影中に「(過去に同じ情報誌でモデルをしていた)高良健吾くんみたいに俳優をやってみればいいのに」と言われて。それまではそもそも俳優業がどんな仕事なのかもよくわかっていなかったけど、スタッフの人に言われて健吾さんの出演する作品をたくさん見てみたら「お芝居って面白そう!」と思ったんですよ。

そこから「お芝居をしよう」と養成所に通い始めて、気づいたらお芝居に夢中になっていた。俳優業を始める前に芽生えた「お芝居が好き」という気持ちが、俳優業を始めてからさらに更新されている感じかもしれません。

── お芝居のどういったところに夢中になったんですか?

うーん……自分じゃない誰かになれるところですかね。だから、「こういう作品に出たい」「こんな役を演じてみたい」とかはそこまでなくて、いろいろな作品に出てみたいしいろいろな役を演じてみたい。今まで演じたことのない役を演じてみた時は、毎回楽しいなと思います。

── 舞台・ドラマ・アニメなど幅広いフィールドで活動されていて、それぞれお芝居のアプローチが違うと思うのですが……すべてのお芝居に対して楽しさを感じるのでしょうか?

全部楽しいですね。お芝居の形式が違っても楽しさは変わらないなと思います。

新しい領域には「ワクワク」と「ぶっ倒すぞ!」精神で挑む

── 初めての役柄を演じる時や自分の挑戦したことない領域に踏み込む時、プレッシャーを感じることはありますか?

そんなにないです。もちろん仕事や作品にもよりますけど、どちらかというと毎回ワクワクします。それこそ今やっているアニメ『錆色のアーマ -黎明-』では声優に初挑戦しましたけど、そんなにプレッシャーは感じなかったですね。

もともと舞台で演じていたキャラクターをアニメでもそのまま演じているだけ、というのはありますけど。それでも初めての形式でお芝居をすることは、いろいろ勉強にもなるし経験も積めるなって。とても有意義だと感じます。だから、新しいことにはいろいろ挑戦してみたいです。

── ということは、プレッシャーを感じる時はあまりない……?

(少し考えて)あまり感じたことないかもしれない。プレッシャーって何かに追われている感覚が強いと思うけど、僕は追いかけている感覚がずっとあるから。「ぶっ倒すぞ!」みたいな気持ちが強いかな(笑)。

── メンタル強い……。

強くないですよ! 打たれ弱いところもいっぱいあるし、気にしいだし……。常に何か考え事をしていますし、悩む時は長い期間悩みます。何かに没頭している時以外、考え事は尽きないですね。

それでもお芝居が好きだし俳優をやり続けたい気持ちが強いから、プレッシャーよりもワクワクが勝るんだと思います。

── 最後に俳優・永田崇人の今後の目標が知りたいです。

お芝居がしたい、ただそれだけですかね。こういう役者さんになりたいとか、こういう芝居ができるようになりたいとか特になくて。全部やりたい。いただいた仕事をひたすらやって、自分の経験として積んでいきたい気持ちが強いです。

ただ強いて言えば、やっぱり物語の中心になる役はやりたいと思います。見てくれている方たちが感情を預けられるような役を演じるのは楽しいので。そういう役を今後は演じたいです。

Q. 考え事を忘れられるほど没頭できることは?

サウナと映画。サウナは週3〜4回行くくらいめちゃめちゃ好き。テレビ見たりボーっとしたり。サウナに行っている時は本当に解放されます。

映画はお芝居の勉強のために見始めて、気づけば没頭できる趣味に繋がっていました。映画館で見るというアクションが大事で、興味のある作品はなるべく見に行くようにしています。週1回以上は行っているかな。携帯も手放しているので集中できるんですよね。

Q. 最近見た映画で面白かった作品は?

台湾のホウ・シャオシェン(侯 孝賢)さんという映画監督の映画ばかり観ています。読む本に困った時に先輩の高良健吾さんに相談したらホウ監督の『侯孝賢の映画講義』を紹介してくれたんですよ。せっかくだしホウ監督の映画を見た後に読もうと思って。そしたら、最近の映画ではないのに、たまたま早稲田の松竹でホウ監督作品のリバイバル上映をやっていて、運命だなと見に行きました。めちゃめちゃ面白くて、最近はずっと見ています。

Q. 家では何をしていますか?

お風呂で本を読んでいます。2時間くらい入っているのでかなり長風呂ですね。

Q. どんな本を読まれていますか?

いろいろ読みますけど、映画も含めて登場人物や書き手の方に対して「人間だな」と思うようなリアル寄りの作品が好きですね。最近はアラスカで写真家をされていた、星野道夫さんの『旅する木』を読んでいます。それも健吾さんにオススメしてもらいました。

Q. カラオケの十八番は?

飽き性で気分屋なので毎回歌う曲が変わるんですけど……ストレスを発散したい時は、ONE OK ROCKを歌います。『完全感覚Dreamer』とか。

Q. 男女の友情は成立すると思いますか?

成立しないと思います。人間って無意識下で自分が幸せになるために誰とどう関わるかを選んでいると思っていて、僕の中で自分が幸せになるための選択として異性との友情は成立しないなと。

Q. 愛したいですか? 愛されたいですか?

両方ですね! 愛し愛されたいです。

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撮影/友野雄、取材・文/阿部裕華