日曜日の朝、老若男女問わず元気を届けてくれる存在。
スーパー戦隊シリーズ第45作『機界戦隊ゼンカイジャー』で主人公・五色田介人/ゼンカイザーを演じた駒木根葵汰の屈託のない笑顔は、多くの人を魅了した。
2月27日には最終回を迎える『ゼンカイジャー』。子どもの頃から憧れ続けたスーパーヒーローに選ばれ、約1年が経とうとしている今、彼は何を思うのか──。
ヒーローとしての約1年を振り返るとともに、“役者・駒木根葵汰”の新たな一面を発掘していく。
ヒーローに対する憧れがより一層強まった
── 約1年に渡る『ゼンカイジャー』の撮影が終了したとのこと。本当にお疲れ様でした!
ありがとうございます!
── 約1年間の撮影はあっという間でしたか?
撮影期間中は、正直めちゃくちゃ長く感じていました。まだ半年あるのか……まだ1ヶ月あるのか……って。しんどいこともありましたが、本当にたくさんあったからこそだと思うんですけど。
でもいざ撮影が終わってみると、あっけないというか……いまだに実感が湧いていないのが本音ですね。撮影が終わってもテレビでの放送やイベントが終わったわけではないので。
とはいえ、早かったかと聞かれると僕としては長かったなと思っています(笑)。
── 撮影終了直後の今、率直にどんな心境ですか?
すごくやり切ったな、清々しく終われたなって思っています。本当にいい経験をさせていただき、自分の中ですごく成長を感じられる濃い1年だったので、達成感があります。やり残したこともないし、自分で言うのもなんですがすごく頑張ったなって(笑)。
── どういったところに一番成長を感じられているのでしょう。
僕自身、主演が初めてだったので、経験そのものが成長に繋がっていると感じていて。少しずつ「撮影現場がどういうものなのか」が分かってきたことで、役者として少しは頼もしくなったのかなと自分の中では感じています。周りの人からもそう言ってもらえることが増えたので、目に見えて成長できたのかなって。
一方で「スーパー戦隊」という作品はいろんな人たちが関わってつくり上げて、子どもたちに夢を届けているという気づきもあって。いろんなことが理解できた分、ヒーローに対する憧れがより一層強まりました。
── 誰よりも近い存在になれたのに、より憧れが強くなったんですね。
『ゼンカイジャー』への主演が決まった時は、憧れのヒーローになれるんだ!って思っていましたけどね。演じてみると本当に偉大で、僕には手の届かない遠い存在なんだなって。いつまで経っても、きっと本物のヒーローにはなれないと思いました。
共演者の中では“お兄ちゃん”的存在?
── 撮影現場で特に印象に残っていることはありますか?
本当に毎回撮影が楽しいんですよ。特に休憩中にみんなでお弁当を食べる時間がすごく楽しくて。冬場はお弁当が冷えているから、キャストのみんなでヒーターを囲んで冷えたお弁当を温めて食べるとか。そういうたわいもない時間が記憶に残っていますね。
── キャストのみなさんが同世代だからこそな部分もありそう。
それはありますね。みんなのキャラクター的にあまり深く考えずとも仲良くできたから。
僕自身も人に壁をつくるタイプではないですけど、1年という長い撮影期間だからこそ最初からフランクに話しかけるように意識していましたし。
── 仲良しエピソードがほしいです!
なんだろうな……仲良しエピソードかは分からないですけど、本当にみんなキャラクターが濃すぎて、話が噛み合わないんですよ(笑)。楽屋でみんなで話していると、僕の話していることを全く違う話題だと思って聞いていることが多々あって。僕も「今こういう話ししているんだけど……」とわざわざ訂正せず、気づかない振りをして話しを進めています。
── はたから見たら異様な光景(笑)。
でもそういう時に、みんなから慕われていると実感します。みんな一斉に「きいちゃん、きいちゃん!」と話しかけてくるんですよ。
撮影中もステイシー役の(世古口)凌くんがアワアワしているのを「こうするんだよ!」と言い聞かせる場面があったり……大変なこともありますけど、すごく楽しかったですね(笑)。
── みんなのお兄ちゃん……。
そうなのかなぁ……(笑)。
役者・駒木根葵汰の長所は「やる時はやるところ」
── 『ゼンカイジャー』の出演を経て気づいた「役者・駒木根葵汰の長所」を教えてください。
現場の馴染みが早い!
── 素晴らしい。
同世代のキャストさんが多かったのはあるかもしれないですけど……!
あと、自分が負けず嫌いなんだというのは改めて思いました。アクションもアフレコも、最初はできなくて。悔しいなと思ったら必死に克服しようと練習してました。それは『ゼンカイジャー』の出演を経て感じた長所ですね。
── ぴあで何度かインタビューをさせていただいていますが、毎回「アフレコが大変」というお話をされていたのが印象的で。1年アフレコに挑まれて慣れましたか?
最初はすごく苦手だったんですけど、今は苦手じゃなくなりましたね。アフレコ中もプロデューサーや音響スタッフの方たちに何かオーダーされることもほとんどなくなって。最初は台本に書いてあることを読むので精一杯だったのが、徐々に自分が考えたアドリブを突発的に入れられることも増えましたし。
── めげずに向き合ったからこその成長ですね。
声優さんたちに褒めてもらうことも増えました。僕が直接聞いたわけではないんですけど、アフレコ中に「葵汰、アフレコ上手いな〜」ってプロデューサーの方に言っていたらしくて。直接言ってよ〜!とは思いましたけど(笑)。言ってもらわないと「成長しているのかな?」と実感が湧かないので。そういう話しを聞いて、自分としても余裕を持ってアフレコに臨めるようになりましたね。
役者・駒木根葵汰の課題は「物事を重く受け止めないところ」
── 逆に『ゼンカイジャー』の出演を経て気づいた「役者・駒木根葵汰の課題」も教えてください。
なんだろうな……(逡巡して)物事を重く受け止めないところ、ですかね。
── それは課題なんですか?
課題になり得る部分だなと。臨機応変に切り替えていけたらと思っています。
良くも悪くも『ゼンカイジャー』の現場は、短所も長所になってしまうことが多くて。物事を重く受け止めない自分にすごく合っている現場だったし、何より(五色田)介人というキャラクターにすごく救われていたんですよ。というのも、途中から台本を読まなくなって……。
── え、台本を読まない?
読まないと言うか読み込まないというのが正解かもしれません。介人を素直な気持ちで演じるためには台本を読み込まない方がいいのではと。台本には乗っ取ってプラスその場で出てきた表現で演じた方が自然に見えるかなって。
アドリブが多いのが『ゼンカイジャー』の現場であったしスタッフ、キャストが真面目にふざける現場でそこに1年間もどっぷり浸かっていたので、ほかの現場に行くのが今は少し怖いです。
PART2は近日中に公開! サイン入りポラのプレゼントもあるのでお楽しみに!
テレビ朝日系「機界戦隊ゼンカイジャー」日曜午前9時30分から放送中!
テレビ朝日系「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」にゼンカイザーブラック/五色田介人役で出演が決定!
4月4日(月)駒木根葵汰1st写真集「Key」発売決定。
https://linktr.ee/kiita_komagine
3月30日(水)『Horipro Actors Live~episode 1~』出演決定!
https://stellacasting.jp/works/840/
2月5日(土)~3月21日(月・祝)の土日祝 機界戦隊ゼンカイジャーショーシリーズ第4弾 シアターGロッソ
https://at-raku.com/hero/
4月17日~5月29日
機界戦隊ゼンカイジャー ファイナルライブツアー2022|イベントのチケット ローチケ[ローソンチケット]
https://at-raku.com/hero/
撮影/渡辺誠司、取材・文/阿部裕華、ヘアメイク/吉村健、スタイリング/千葉良、衣装協力/ニット\¥22,000、ブルゾン\¥52,800/共にAS STANDARD(アドナスト ミュージアム TEL:03-5428-2458)、パンツ\¥17,600/BIG JOHN(ビッグジョン TEL:086-477-3800)、ブーツ\¥41,800/TAKE FIVE MILE(ノーネーム TEL:078-333-1341)
※全て税込み価格