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生活は忘れて/PIA SONAR MUSIC FRIDAYインタビュー

要注目アーティスト・生活は忘れて 人との関わりは大事という視点を大切に作り上げた楽曲の世界観

特集連載

第39回

櫻井海音が最新のリリース楽曲からライブイベントまで、“いま聴くべき音楽” を厳選して紹介する『PIA SONAR MUSIC FRIDAY』から、番組連動インタビューを掲載。今回は、3月2日に最新シングル「揺れるカーテン」をリリースしたSNS発の要注目アーティスト・生活は忘れてが登場。等身大の感覚を大事に作った新曲について話を聞いた。

シティポップとニューミュージックをごちゃっと混ぜた感じが僕のやっている音楽なのかな

── 活動を始めてどれくらいになるんですか?

2年経ったくらいですね。

── 音楽をやり始めたのはどういうきっかけで、いつからだったのでしょうか?

大学生の時に軽音楽部に入りまして、そこがちゃんと音楽をやり始めたタイミングときっかけですね。高校生の頃から軽く、遊び程度にやってはいたんですけど。

── じゃあ大学の軽音楽部で初めてちゃんとバンドを組んだりしたわけですか?

そうですね。サークル内でコピーバンドをやりつつ、自分のバンドもやりつつっていう感じで、そこで徐々に自分の曲を書いたりしていました。

── 音楽はもともと好きで、いずれやってみたいなっていう願望はあった?

今振り返ってみても、どうして高校の時に遊びとは言え音楽を始めたのか、自分でもあまり覚えてなくて。僕の通っていた高校の文化祭は、バンドのライブを有志で運営していたんですけど、高校1年生の時に文化祭を見て、自分たちならもっとうまくできるんじゃないか?って思ったんですよね。ギターもろくに触ったことないくせに(笑)。それで、次の年に友人と文化祭に出てっていうのが初めての音楽演奏体験でしたね。

── じゃあ、めちゃくちゃ音楽が好きなヘビーリスナーというわけでもなかった?

もう、普通にテレビから流れてくるヒットソングなんかを聴いていました。それも好きで聴いているというよりも、耳に入ってくるから、という感じでしたね。

── となると、大学で軽音楽部を選んだのは、高校の文化祭時の体験が楽しかったから?

というよりも、消去法に近い感じで入ったというか(笑)。高校の文化祭をきっかけにギターを始めていたというのもあったので、他に入りたいものもなかったし、じゃあ軽音楽部に入ろうかっていう軽い気持ちでした。

── それで今こうなっているわけですから、正解でしたね。

正解かどうかまだわからないですけど(笑)。確かに、今音楽やっているっていう事実はありますね。

── 今のようなスタイルで、トラックメイキングも含めて音楽制作のすべてをやるようになったのはいつくらいからですか?

それは活動を始める頃です。

── 何かきっかけはあったんですか?

バンドメンバーに渡すデモを作るときにDTMでやっていたんですけど、それを活用したらひとりでもできるんじゃないかな、って思ったところからやり始めてみた感じですね。なので、特に具体的な音楽性を目指してっていうことでは最初はなかったです。

── 今は何か目指す感じのものはあったりするんですか?

同じジャンルに分類できるような曲を作り続けているのかなと思うんですけど、でもそれは自分の好きなメロディだったりコードだったりっていうもので曲ができているので、それがある特定のジャンルかと言われたらわからないんです。ただ、僕の中ではひとつのジャンルに収まるものという認識ではいますね。

── それをあえて既製のジャンルに置き換えて言うと、どんな音楽と言えますか?

大きくはポップで、その中のシティポップとニューミュージックをごちゃっと混ぜた感じが僕のやっている音楽なのかなという気はしています。

── バンドでは全然違うものをやっていたんですか?

はい。わりとオルタナティブな攻め攻めな感じの音楽をやっていました(笑)。音はクリーンなんだけど、使ってるコードがへんてこなものだったりして。それはそれで好きなんですけど、みんなに聴いてもらえるかっていうところを考えて、だんだん今の音楽性にシフトしていったのかなと思います。ただ、無理して聴いている人の感覚に合わせようとかっていうことではなくて、自然に自分のやりたい音楽がそういうふうになっていったという感じです。

自分からあまりにも乖離しすぎていることは書きたくない

── YouTubeでオリジナル曲を発表していく中で注目されていくわけですけど、昨年6月には早くもと言いますか、1stアルバム『生活』をリリースしました。今振り返ってみて、この作品はご自身にとってどんな作品ですか?

やっぱりトラックメイキングを始めたのが活動開始と一緒だったので、一度作品としてまとめたものを何カ月とか時間を置いて聴くと、それがそのときのベストではあるんですけど、正直ここは今ならこうするのにな……って思う箇所があったりして。ただ好きなポイントも同じくらいかそれ以上にあったりするので、だからまあ1stアルバムだなというか(笑)、リリースして良かったなって思います。

── 一貫して曲作りからミックスまでご自身でやられていますけれど、そこはこだわりとして持っている部分なんですか?

いや……あー、でもそうですね。他の人の考えたフレーズとかが入ってきたらどうなるんだろうと思いつつ、それをやったことがないのでまだわかんないですね(笑)。なので他の人とやってみたいなっていう気持ちもあります。

── まだ踏み出せない感じ?

やってみたいけど、引き受けてくださる方がいるかどうか……。

── いるでしょ!(笑)、だってめちゃくちゃいい曲書くんですから。でもどこかで、自分ひとりで完結してなんぼというか、まずはそこを通過しないと次に向かえないという感覚が強かったんですかね?

あーそうですね。それは特に1stアルバム制作中はそんな感じでしたね。でも今は、他の人のアイデアや感覚といった要素も取り込んでいかないと、この先大きな壁にぶち当たって行くんじゃないか?って思ったりしています。だから、他の人とやってみたい方が今は強いですね。

いろんなことにチャレンジしていきたい

── SONAR TRAXに選ばれた最新曲「揺れるカーテン」はどういうところから着想していったんですか?

ちょうど活動を始めた頃くらいからすぐコロナになって、なかなか人と会えない状況で、曲の中では恋人という設定にしているんですけど、でもそれは聴いた人にとっての大切な人というふうに自由に受け取ってもらえたらよくって。人との関係の中で何か現状を変えるきっかけというか、そういう感じを意識しました。

── ひとりではなく、もうひとりいる人間関係を描くことが重要だったんでしょうか?

そうですね。やっぱりひとりだとダメだよなっていうか、どうしても考えが鬱屈した方向に向かっていくので、人との関わりが大事だよっていう曲になりました。ただ、それがコロナだからっていうことだけではなくて、もしコロナがなかったとしても、人との関わりっていうのは大事だよねっていう視点は大切にしていますね。

── サビの部分の頭の歌詞で〈続く〉という言葉が出てくるのですが、そこがすごく印象に残りました。嫌なこともうれしいことも〈続く〉には含まれていて、そうやっていいことも悪いこともごちゃ混ぜになって〈続く〉からこそポジティブなんだよなっていうふうに思わされました。

まさにそうで、〈続く〉っていう言葉は、その後の〈冴えない暮らしの〉っていう言葉にかかっていくんですけど、それはネガティブじゃないですか。でも、人と関わっていくっていうことを大切にした日々も続けていきたいよねっていう気持ちも両方込めてそこの部分の歌詞は書きました。

── ボーカルでこだわった部分はどのあたりですか?

メロの部分で淡々と語るように歌って、それとは一転してサビではちょっと張り上げるように歌うっていうのは意識しました。でも、最初のラジオボイスのエフェクトがかかっている部分は、スタッフの方からのアドバイスを受けて、確かになって思ってそうしました(笑)。それこそ僕ひとりでは思いつかなかったアイデアなので、そういうところからも人との関係って大事だなって思いました(笑)。

── セルフライナーノーツに、シンセと生楽器をどう組み合わせるかで結構苦戦したと書かれていましたけど、それは具体的にどのあたりが難しかったんですか?

この曲を制作している当時、新しく音源を買って、それをどうしても使いたいっていう気持ちが先走りすぎて、それで無理やりにでも入れたいって強く思うようになってしまいました(笑)。でもやってみて必要だなって思えた部分は残しているので、どこに入っているか探すのをお楽しみにしていただければと思います(笑)。

── 曲を作るにあたって、大切にしている感覚は何ですか? あるいは、これはやりたくないなっていうことは?

アーティスト名にも関わってくるんですけど、自分からあまりにも乖離しすぎていることは書きたくないですし、書けないと思います。その他にやりたくないっていうようなことはないですね。いろんなことにチャレンジしていきたいなって思います。

今でもずっと不安な気持ちはあります

── 4月にも新曲のリリースを予定されているとのことです。この曲はシンセに振り切ったものですよね。

そうですね。シンセに振り切ってますね。後半に若干ギターは入りますけど、ほとんどシンセですね。

── それは「揺れるカーテン」での試行錯誤があったからということですか?

それはまったく関係なくて、アルバムをリリースした後、最初に作ったのがこの曲で、できた時から好きな曲だったんですけど、なんとなくリリースするタイミングを逃したまま来てしまって。めちゃくちゃ、好きなんですよこの曲。

── 全体の雰囲気はかわいい感じなんですけどベースの音なんかかなりアグレッシブというか、少しダブっぽい雰囲気もありますよね。

もしかしたらちょっと、聴く人を選んじゃうのかなーって思ったりもするんですけど、僕が好きだから出したいっていうのがどうしてもあって、この曲に関しては(笑)。

── どういう気持ちからこういう歌詞が出てきたんでしょうか?

そうですね……アルバムを作り終わって、僕って音楽でやって行けるのかなって不安になって、ちょっと重たい歌詞を書いちゃったっていう感じはあるのかなと思います。

── アルバムを作った後にそんな不安な気持ちになったんだ。

今でもずっと不安な気持ちはありますよ。ずっと不安じゃないとたぶんこんな気持ちは書かないですよ(笑)。

── 「揺れるカーテン」にも不安な気持ちは反映されていますよね。

そうですね。一番のAメロとかはとくに。

── でもそれは創作の上でかなり重要なモチーフというか、タネになっていますよね、その不安というのは。

それ“しか”ではないですけど、結構な部分をしめているのかなっていうのはありますね。あとは、怒りとかですかね。

── 実は、練りこまれていますよね、静かに怒りが。

はい。

── 今後チャレンジしてみたいことなどはありますか?

先ほども言ったみたいに、誰かと一緒にやってみたいっていうことがまずはチャレンジしたいことですかね。

── ライブはこれまでにやったことはあるんですか?

まだないんですよ。

── じゃあそれも含めて、楽しみにしています。

はい。ありがとうございました。

Text:谷岡正浩

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リリース情報

2022年3月2日(水)リリース
配信シングル「揺れるカーテン」

https://linkk.la/yureru
Music Video:https://youtu.be/_SmNE8hZNb8

※4月に配信シングルをリリース予定

プロフィール

2020年2月より活動する、男性シンガーソングライター/トラックメイカー。誰しもが生活の中で感じたことのある得体の知れない感情を、オリジナリティあふれる多様な楽曲で表現し、多くの10代女性フォロワーから共感を得ている。追求された独自のアンニュイな雰囲気と、究極に透明度の高い唯一無二の声質によって生み出される、”もう一度聞きたくなる”楽曲が魅力のSNS発注目の新人アーティスト。

関連リンク

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番組概要

放送局:J-WAVE(81.3FM)
番組名:PIA SONAR MUSIC FRIDAY
ナビゲーター:櫻井海音
放送日時:毎週金曜 22:30~23:00
番組HP:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarfriday/
番組twitter:https://twitter.com/SONAR_MUSIC_813
ハッシュタグ:#sonar813
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