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りりあ。/PIA SONAR MUSIC FRIDAYインタビュー

SNS総フォロワー数170万⼈超え! りりあ。インタビュー「共感してもらえる音楽を作りたい。そこはこれからもずっと変わらないと思います」

特集連載

第50回

櫻井海音が最新のリリース楽曲からライブイベントまで、“いま聴くべき音楽”を厳選して紹介する『PIA SONAR MUSIC FRIDAY』から、番組連動インタビューを掲載。
6月10日放送回に登場するのは、恋愛ソングの名手としてZ世代から圧倒的な支持を集めている「りりあ。」。
5月11日にこれまでに発表した楽曲をまとめた1stEP『記録』をリリースした彼女に、歌うことになったきっかけやアニメのエンディングテーマ制作、声優体験、CDリリースなど、さまざまな初体験について話を聞いた。

私の歌に共感して同じ気持ちになってくれることがすべて

── TikTokやYouTubeなどへの動画配信をきっかけにりりあ。さんの存在と歌声が一気に注目され始めましたよね。どんなお気持ちでしたか?

全然実感がなかったですね。

── 今は?

今もです(笑)。

── (笑)。動画投稿をする前にご自身で歌ったりはしていたんですか?

本当に趣味とか遊びの感覚で歌ったことはありましたけど、人に聴かせるとかちゃんとした感じではなかったですね。

── 動画を投稿してみようかなって最初に思ったきっかけはなんだったんでしょうか?

TikTokに初投稿したのは歌とは全然関係ない、ディズニーに行った時の動画だったんですけど、それがすごいバズって、フォロワー数もめちゃくちゃ増えたんです。じゃあ今弾き語り動画を上げたらついでにバズってくれるかなっていう気持ちでやってみたら、ありがたいことに聴いてくださる方がたくさんいて。で、今に至るという感じです。なので実感があまりないんです(笑)。

── ディズニーに遊びに行った動画がバズるって、それはもうりりあ。さん自身が持ってるとしか言えないですね(笑)。

あははは(笑)。

── 最初に作ったオリジナル曲が「浮気されたけどまだ好きって曲。」なのですが、その前に曲作りはやっていたんですか?

いえ、作ってなかったですね。この「浮気されたけどまだ好きって曲。」が初めてでした。

── 曲を作ろうと思ったきっかけは何ですか?

それまでカバー曲ばっかりを上げていたんですけど、オリジナル曲もそろそろ聴きたい!っていう声をたくさんいただくようになって。それで「作らなきゃ!」って思ってた時に、親友からLINEで「浮気された」って恋愛相談を受けて、それをそのまま曲にしちゃおうって思ってできたのが浮気の曲です。

── この曲はサブスクにアップするや、LINEミュージックのデイリー&ウィークリーチャートで1位を獲得するなど大きな反響がありましたよね。オリジナル曲が注目されるというのはカバーとはまた違う感覚だったと思うのですが、そのあたりはいかがでしたか?

でも気持ち的には同じ感覚でしたね。もちろん自分で作った曲が多くの人に受け入れられているというのは違うんですけど、たくさん聴いてもらえているっていう、そこは同じというか。

── オリジナル曲が注目されたことで音楽活動も本格化していくわけですけど、だんだん音楽が仕事というか、当然趣味ではなくなっていきますよね。

ただ、プロになろうと思って始めたことでもないし、実は今もプロだとは思ってないんですけど(笑)。だから本当に聴いてもらえているだけでうれしいというか、私の歌に共感して同じ気持ちになってくれることがすべてという感じですね。

── じゃあ今もプロでどうこうっていう意識はないんですね。

はい。メジャーデビューはさせていただいたんですけど、メジャーの意味もよくわかっていないというか。いつの間にかっていう感覚ですね(笑)。

── 目標みたいなものはなかったんですか? 何でもいいんですけど、それこそメジャーデビューとかフォロワー何万人獲得、みたいな。

なかったですね。あ、でも曲を出していくうちに、いつか映画の主題歌をやってみたいなって、そういうのはあったんですけど、プロになりたいとかそういう気持ちはなかったですね。

── そっか。だから、歌うことは変わらないわけで、プロという境目がよくわからないという感覚ですよね。

そうですね。作り方もずっと変わってないですし。

── 強いてあげればサポートしてくれる人が増えたりっていう環境面の違いはあるかもしれないですね。

そこの違いはありますね。ただ音楽のことだけで言えば、もともと共感してもらえる音楽を作りたいってだけでやってきたので、そこはこれからもずっと変わらないと思います。

── そこが音楽を作る上で一番大切にしていることですか?

そうですね。歌詞だったりメロディーだったり、こういうのだったら共感してくれるんじゃないかなっていうのを考えます。

── 先ほど友達の恋愛相談から曲を作っていったというお話がありましたけど、そうやって曲ができていくことも共感性と大いに関係がありそうですね。

友人だけじゃなく、ファンの方からだったり、リアルタイムな恋愛相談っていうか、自分ではしないような経験が歌詞を作る上ではすごく大きいかもしれないですね。話を聞いているうちに、そのフレーズいいなとか、ほぼほぼこれって曲になるな、みたいな感じで(笑)。

これはダメだ!って全部捨てて、1日で作りました

── 5月11日にメジャー1stEP『記録』がリリースされました。こちらは配信だけではなくCDとしても発売されたのですが、りりあ。さんの世代にとってCDというのは身近なものですか?

CD持ってないですし、どうやって聴いたらいいかも知らなかったし、ケースの開け方もわからなかったんですよ。自分のCDができていただいた時に、これどうやって開けるの?って(笑)。

── 本当に!?

わからなくて、壊しそうになりました(笑)。母親に聞いたら「嘘でしょ、CDの開け方わかんないの!?」って言われました(笑)。

── でもたしかに何にも知らない状態でCDのケースを渡されたとしたら、ちょっとわからないかも(笑)。正方形だし。

ですよね!(笑)。でもおかげで開け方もわかったし、プレーヤーがいるっていうのもわかったし、パソコンでも車でも聴けるっていうのも初めて知りました。

── いやー、そっかそっか。もう時代はそこまで進んでたんですね(笑)。

(笑)。なのでCDを出すってなった時に、みんなこれ欲しいのかな? 聴けるのかな?って思ったんですけど、でも手元に残るっていうのはいいなって思ったんですよね。スマホで聴いても手元には残らないので。最初はどうなのかなって思ったけど、何年後も残るものだなって考えたらいいなと思ってCDもリリースすることにしました。

── ブックレットもそうだし、音楽以外の付加価値がありますよね、CDって。それにしても、CDの開け方を自分のCDでわかった人もなかなかいないと思うけど(笑)。

たしかにそうかもですね(笑)。

── タイトルの『記録』というのは、今まで発表してきた曲をここでまとめたという意味での『記録』ですよね。

そうですね。私の今までの活動をまとめた『記録』です。そのままですね(笑)。

── まとめてみていかがでしたか?

いろんな曲があるなって思いました。浮気された人も聴けるし、蛙化現象に悩んでる人も聴けるし、いろんな人に聴いてもらえるEPなのかなと思います。

── 2曲目に収録されているのが、「じゃあね、またね。」で、映画『バブル』のエンディングテーマとして制作依頼を受けて作った曲ですよね。最初にどのようなお話があったんですか?

川村元気プロデューサーからは、「『バブル』の続編のような感覚で作ってほしい」って無茶ぶりをされて(笑)。で、その後に荒木哲郎監督から「あまり『バブル』の世界観に囚われすぎず」っていうことを言われたので、私なりにアニメの世界観に囚われず続編のイメージで作ったのが「じゃあね、またね。」で、主人公のヒビキとヒロインのウタが、もし現実世界にいたら?っていう感覚を大切にしました。

── りりあ。さんはヒロインのウタ役として声優デビューもされて、言わば作品に深く関わった身でありながら、その世界をあまり意識しないでいいっていうのはなかなか難しそうですね(笑)。

そうなんですよ。本当に難しくって。でも、曲を作っていたのはまだ映像も見る前で台本も読み込んでいない状態の時だったので内容はそこまでわかっていなかったんですよ。

── あ、そうだったんですね。

でも、作っていた曲があったんですけどずっと納得がいかなくて、それで締め切りの前日にできた曲が「じゃあね、またね。」だったんです。

── 納得いかなかった部分というのは何が一番大きかったんですか?

タイアップっていうのがそもそも初めてだったので、作り方がわからなかったんです。今までは恋愛相談とかで言葉としてのヒントがあったんですけど、今回はあんまり取っ掛かりがないというか、自分の中でなかなか形にならなかったんですよね。その期間が結構続いて、なんとか形になったものはあったんですけど、これはダメだ!って全部捨てて、1日で作りました。

── 1回作ったものを捨てるのも勇気がいりますし、それまでの期間というのも苦しいですよね。

後半はもう嫌だなぁって(笑)。諦めかけている時に「じゃあね、またね。」ができたので、何も考えずに作ったのがよかったのかもしれないですね。

── 〈じゃあねまたね〉というフレーズもそれまではなかったんですか?

なかったですね。その締め切り前の1日で全部出てきたものだったので。

── 初のタイアップ楽曲がこれほど大きなプロジェクトだったっていうプレッシャーもあったんですかね。

そうですね。そういうのもあって今までとは全然違う感覚だったのかもしれないですね。

恋愛ではないテーマで曲を作ってみたいなって思うんですけど……

── 声優も初めてのトライだったわけですけど、こちらは経験としてはいかがでしたか?

声優っていうのも川村プロデューサーや荒木監督から、「そのままのりりあ。ちゃんでいいよ」って言われていて。でも私は声優っていうのは役になりきってやるものだから台本を読み込まなきゃって思ってたんですけど、「台本読み込まなくていいよ」って言われたんです。

あ、読み込まなくていいんだ!って驚いていたら、ウタというキャラクターが最初は言葉をしゃべれない役だったので、そもそも役作りをしない方がよくて。だからやりやすかったっていうのはありますね。本当に台本も読まずにアフレコの現場に行って初めて本を読んで声を出したっていう感じでした。

── プロデューサーと監督の助言を忠実に守って(笑)。

そうです(笑)。そのぶん緊張しましたけど、本当にこれでいいのかなって。

── アフレコは楽しかったですか?

いえ、ひたすら緊張しました。ガラス越しにたくさんの大人に監視されながらのアフレコだったんで(笑)。すっごい広い部屋にひとりでポツンと立ってやりました。

── 普段のレコーディングはそんな感じではないんですか?

レコーディングはいつもひとりくらいしか入れない狭いスペースでやっているので全然緊張しないんです。

── 大人に監視されている状態でやるわけではないんですね。

誰にも見られてない状態でひとりでやっています。

── 鶴の恩返しスタイルで。

そうですね(笑)。そのスタイルが一番集中できます。

── 歌詞についてお聞きします。〈じゃあねまたね〉という言葉が象徴的なように、韻を踏むというのとはまた違う感覚で語尾を揃えることで全体的に独特の浮遊感がありますが、そこは意識したところですか? それともナチュラルにできたものですか?

最初に作った「浮気されたけどまだ好きって曲。」もそういう感じで、もしかしたら私の作る曲はそういう感じの歌詞が多いと思うんですけど、特にそこを意識してというのはないですね。

── 短く言い切った形でリリックをつなげていくことでの歌いやすさみたいなものがあるんですかね。

うーん、本当に何も考えてないですね。

── どの曲も、もどかしさや切なさが糸を引くように不思議な余韻を残すんですけど、その感情や感覚というのは、恋愛というものが含んでいるものを表現するからこうなるんでしょうか。

自分の実体験という曲は今のところ1曲しかなくて、友達とかからの恋愛相談から曲を作ることがほとんどなんですよね。だから誰かに相談するっていうことはまだ相手に想いがあるっていうことだと思うので、女々しく切ない歌詞になりがちなのかなって思います。

── これからチャレンジしてみたいテーマはあったりしますか?

それこそ恋愛ではないテーマで曲を作ってみたいなっていうのはもう半年くらい言ってるんですけど、たぶんこの先も同じことを言ってるんだと思います(笑)。

── じゃあまた誰かからの無茶ぶりを期待して(笑)。

そう! それを待つしかないですね(笑)。

Text:谷岡正浩

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リリース情報

りりあ。EP『記録』
2022年5月11日(水) リリース
Uta盤:特製パッケージ仕様 (7曲収録) 2,000円(税抜) TFCC-86839

りりあ。盤:特製デジパック仕様 (6曲収録) 1,800円(税抜) TFCC-86840

[収録楽曲]
01.君の隣で。
02.じゃあね、またね。
03.浮気されたけどまだ好きって曲。(Remastering)
04.蛙化現象に悩んでる女の子の話。
05.素直になりたい子の話。
06.私じゃなかったんだね。
※初回限定盤には「じゃあね、またね。」の弾き語りVer. 収録した全7曲

プロフィール

2019年秋頃よりTikTokやYouTubeにて顔出しなしで弾き語り投稿を始めると、エモーショナルな歌声と豊かな表現力が話題に。幅広い年代から注目されるようになる。初オリジナル楽曲「浮気されたけどまだ好きって曲。」はLINE MUSICの初日デイリー1位、ウィークリーランキング1位獲得。YouTube動画再生数は1200万回超え、チャンネル登録者数は35万人以上。TikTokフォロワーは130万人を超え、TikTok内弾き語りシンガーソングライターでは最多のフォロワー数を誇る。2020年11月にはTOY‘S FACTORY新設レーベル「VIA」から「蛙化現象に悩んでる女の子の話。」でメジャーリリースを果たす。2021年10月リリースの「私じゃなかったんだね。」では人気モデル莉子が出演する初実写MVが若い世代を中心に話題となりYouTube動画再生数は400万回越え(2022年5月04日現在)を突破。2022年公開の映画『バブル』EDテーマに「じゃあね、またね。」が決定。そしてヒロイン・ウタ役にりりあ。が大抜擢され声優デビューを果たす。

関連サイト

TikTok:https://www.tiktok.com/@riria_0000
Twitter:https://twitter.com/riria___0000
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCDv175RaBA6MbAdvicuVrng
Instagram:https://www.instagram.com/riria0000

番組概要

放送局:J-WAVE(81.3FM)
番組名:PIA SONAR MUSIC FRIDAY
ナビゲーター:櫻井海音
放送日時:毎週金曜 22:30~23:00
番組HP:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarfriday/
番組twitter:https://twitter.com/SONAR_MUSIC_813
ハッシュタグ:#sonar813
番組LINEアカウント:http://lin.ee/H8QXCjW