【動画インタビュー】気になる!あの映画の“ウラ話” by.映画パーソナリティ 伊藤さとり
Vol.4『凪の島』に教師役で出演! 島崎遥⾹「新しい自分が見えた」
第4回
伊藤さとり、島崎遥⾹
映画パーソナリティの伊藤さとりのYouTube番組「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」。
新作映画の紹介や、完成イベントの模様を交えながら、仲良しの映画人とゆる~い雰囲気の中でトークを繰り広げます。他ではなかなか聞き出せない、俳優・監督たちの本音とは?
今回は8月19日(金)より公開中の『凪の島』から島崎遥⾹さんが登場! AKB48卒業後も数々の映画・ドラマで⼥優として華々しく活躍する島崎さんに、映画の撮影秘話からプライベートでハマっていることまで、たっぷりと話を聞きました。
映画人たちの貴重な素顔をご堪能ください。
⾃然豊かな島を舞台に繰り広げられる、⼼温まる物語
映画『凪の島』は、Foorinのメンバーとしての活動や、NHK連続テレビ⼩説『カムカムエヴリバディ』への出演など、多⽅⾯で活躍している新津ちせが主演を務めるヒューマンドラマ。
『恋』や『くだまつの三姉妹』など、山口県を舞台に数多くのを手がけてきた⻑澤雅彦監督が、⼭⼝県の瀬⼾内にある⾃然豊かな島を舞台に、少年少⼥の⼼の成⻑や、⼦供たちの⽬を通して映し出される⼼温まる家族の姿をオリジナル脚本で描く。
島崎遥⾹は、新津演じる主⼈公・凪が通う⼩学校の担任教師・河野瑞樹役で出演。さらに、瑞樹に思いを寄せる漁師・守屋浩平を、スーパー戦隊シリーズ『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』の結⽊滉星、凪の⺟・原⽥真央を加藤ローサ、真央と離婚した凪の⽗・島尾純也をチュートリアルの徳井義実、⼩学校の⽤務員・⼭村徳男を嶋⽥久作、凪の祖⺟・原⽥佳⼦を⽊野花と、個性派・演技派俳優が集結している。
また、姉妹ピアノ連弾ボーカルユニット・Kitri(キトリ)が、本作の劇伴⾳楽すべてを担当。書き下ろした主題歌「透明な」が、本作の美しい情景や⼼情を引き⽴たせている。
両親が離婚し、⺟の故郷である⼭⼝県の瀬⼾内にある⼩さな島で暮らすことになった⼩学4年生の凪(新津)。⺟・真央(加藤)と、祖⺟・佳⼦(木野)と⼀緒に、佳⼦が医師をしている島唯⼀の診療所で暮らしている。
普段は明るく振る舞う凪だが、⺟へ暴⼒を振るうアルコール依存症の⽗・島尾(徳井)の姿が⽬に焼きつき、⼼に傷を負い、ときどき過呼吸になって倒れてしまう。
担任教師の瑞樹(島崎)や⼩学校の同級⽣など島民たちの支えにより、一歩ずつ笑顔を取り戻していく凪だったが、島での平穏な日々はそう長く続かなかった……。
【島崎遥⾹ インタビュー】⻑澤雅彦監督が「“素”を引き出してくれた」
── すごく癒しの映画で、さらに癒しキャラで……今回会えて光栄です! この作品に関わってみてどうでしたか?
島崎遥⾹(以下、島崎) 長期で地方に行って撮影するというのが初めてだったので、気持ち的に大変でした。
── 山口県のあたりでの撮影だったんですよね?
島崎 島に住んでました。
── コンビニから遠く、海の音が聞こえるようなところに宿泊もしていたんですね?
島崎 島を出ないと何もないんですよ(笑)。こういう島が日本にあるんだなぁと思いました。
── (映画の)冒頭から鷲掴みでしたよ。子供に教室の中で踊りを教えるシーンあたりから、かわいいと思って観ていました。小学生との共演シーンがありましたが、子供たちと色々お話しましたか?
島崎 ちせちゃん(新津)とは、シーンが他の子よりも多かったので。でも主演で忙しいのであんまり話す機会もなくて……他愛もないひと言ふた言、ですね。
── ちせちゃんの演技を近くで見ていてどうでしたか?
島崎 撮影スタイルがそもそもすごくナチュラルで。本番なのかテストなのかわからないくらいの撮影方法だったので、ナチュラルに見えるんだけど、なぜかものすごくオーラを放っていて、ミステリアスな雰囲気とパワーを感じました。
── 長澤(雅彦)監督の温かさを感じた作品でした。現場はどうだったんですか?
島崎 本当にその通りで、みんなナチュラルだし、これで映画ができるのかって心配になるくらいスッと(自然で)。
── はじめに脚本を読んだときは?
島崎 私たちが生活している日常を、そのまま描いている。何か大きな事件が起きたり犯人がいたりというわけではなくて、ただただ(そのまま)。でもそれが妙にいい意味でアンバランスで、心に刺さるというか。
台本だけだとイメージつかなかったものが、画になると、監督の中にしかないものがたくさんあって、それがグサッときました。
── 船の上で釣りをするシーンもありましたが。
島崎 船酔いがすごくって。酔い止めを飲んじゃうと眠くなっちゃうので、毎日その分量との戦いでした(笑)。あと、海の上での撮影は照り返しがすごいので目が開かなくて。
── 秋の海と言えども暑かったですよね?(撮影時期は9月)
島崎 めちゃめちゃ暑かったです。結婚式のシーンとかもすごく(暑かった)。
── 今回の映画で好きなシーンはどこですか?
島崎 わらじぃ(嶋⽥久作演じる⼩学校の⽤務員・⼭村徳男。“笑わないじじぃ”で略して“わらじぃ”と呼ばれている)がサプライズして、感動されてるところです。
わらじぃがキャラクター的に好きで。(そのシーンで)普段見せない表情とか感情があらわになったし、子供たちとの絶妙な距離感も一気に現れた気がして好きです。
── 長澤監督には何か言われましたか?
島崎 それが何も言われないんですよ。ホン読みをマンツーマンでさせていただいたんですけど、「そのままで」って言ってくださって。だから本当に、それぞれの“素”を引き出してくださってたんだなと思います。
── この作品に出演して、何か発見はありましたか?
島崎 こんなにもひとりひとりをゆっくり描いている作品、その中に自分が参加させていただいているのが今でも不思議というか……。いままでは結構「やってます!」というような役が多かったので、新しい自分が見えました。
インタビュー動画は約24分。本記事でご紹介した以外にも、本作への思いはもちろん、今後出演してみたい作品や、Netflix(ネットフリックス)でハマっている韓国ドラマ、好きな“かき氷”からジブリの推し作品まで、たっぷりと語ってくれています。
さらに動画後半、“ガチャガチャ”を引いて答える質問コーナーも楽しんで参加してくれました♪
映画の雰囲気とも合った、島崎さんならではのおだやかな空気感で進んでいくインタビュー。ぜひ動画全編をご覧ください!
『凪の島』
公開中