Vol.11『月の満ち欠け』大泉洋×廣木隆⼀監督「柴咲コウさんは奥さんとして違和感なくいてくれる」

「生まれ変わっても、あなたに逢いたい──」奇跡が紡ぐ、数奇で壮⼤なラブストーリー

第157回直⽊賞を受賞した佐藤正午のベストセラー⼩説を、⼤泉洋、有村架純、⽬⿊蓮、柴咲コウなど超豪華キャストの共演で映画化した『月の満ち欠け』。

現代を⽣きる、愛する妻⼦を亡くした男性・⼩⼭内と、27年前にある⼥性と許されざる恋をした男性・三⾓という無関係だった彼らの⼈⽣が、“瑠璃”という名の⼥性の存在で交錯していくさまを描く。

主⼈公・⼩⼭内堅を演じるのは、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』での好演も記憶に新しい国民的俳優、⼤泉洋。⼩⼭内の娘と同じ名前を持つ謎の⼥性・正⽊瑠璃には、『前科者』や『ちひろさん』など数々の映画・ドラマで主演を務める有村架純。正⽊瑠璃と許されざる恋に落ちる⼤学⽣・三⾓哲彦には、ドラマ『silent』での好演が大きな話題を呼んでいる⽬⿊蓮（Snow Man）。そして⼩⼭内の妻・⼩⼭内梢には、『Dr.コトー診療所』の公開も控える柴咲コウなど、人気・実力ともに兼ね備えた豪華キャストが集結している。

監督は『ストロボエッジ』『余命1ヶ⽉の花嫁』『母性』など、リアルな⼈間描写と圧倒的な映像美に定評のある廣木隆⼀が務める。

⼩⼭内堅（⼤泉）は、愛する妻・梢（柴咲）と家庭を築き、仕事も順調、どこから⾒ても順⾵満帆だった。だが、不慮の事故で梢と娘・瑠璃を同時に失ったことで幸せな⽇常は⼀変する。

深い悲しみに沈む⼩⼭内のもとに、三⾓哲彦と名乗る男（⽬⿊）が訪ねてくる。事故のあった⽇、⼩⼭内の娘・瑠璃が⾯識のないはずの⾃分に会いに来ようとしていたという。そして、彼⼥と同じ名前を持ち、⾃分がかつて愛した“瑠璃”という⼥性（有村）について語り出す。それは数⼗年の時を越えて明かされる、あまりにも切なすぎる恋の物語だった……。

大泉洋「廣木監督は、役者の気持ちに寄り添って撮ってくださる」

── おふたり、実は（お仕事をご一緒するのは）初めてなんですよね？　いかがでしたか？

大泉洋（以下：大泉）　役に対して、特に僕に対して細かく演出されるだとか、そういう話し合いっていうのはそんなになかったんですよ。ですが、撮影していてとても演じやすい場を与えてくださるというか。

撮り方がストレスがなくすごくスムーズで、本当に役者の気持ちに寄り添って撮ってくださっているんだろうなってすごく分かるんです。そういったところって意識されるんですか？

廣木隆⼀監督（以下：廣木監督）　順撮りは意識して、やはり順番に撮っていったほうが絶対いいっていうのはあります。あとは役者さんのパフォーマンスを見て、それから色々考えるというのはあります。

大泉　段取りやってから、どう撮るかっていうのは決めていくんですか？

廣木監督　芝居見て、あれとあれを撮って、というようなことはやります。

大泉　だからなんですかね。本当に演じやすかったなという印象ですね。

── 今回、柴咲コウさんが奥さんの役で、その後に目黒蓮さんや伊藤沙莉さんとも対面していくという物語ですが、柴咲さんとご一緒してみていかがでしたか？

大泉　すんなりと奥さんとして違和感なくいてくれるというか。我が家で言えば、間違っても妻が私を褒めるなんてことはないんですが(笑)。どうですか、9割の奥さんは旦那さん褒めませんよ。

── まぁ、そうですよね(笑)。

大泉　ところがこの奥さん（柴咲演じる⼩⼭内梢）は、すごく堅さん（大泉演じる⼩⼭内堅）のことを褒めてくれる。堅さんのことをすごく愛してる。あまり日本にはいない奥さんなんですが、柴咲さんが演じるとそこに違和感がないから素晴らしいなと。

── 子役（小山紗愛）の演技も素晴らしかったです。

廣木監督　台本読んでないんですよ。その場で、こういうシーンでこういうことを言うんだよ、ってやっているんですけど、本当に彼女はうまかったですね。“天才”と思いました。

大泉　（小山が登場する）ホテルのシーンはセリフが相当あるんですよ。それで台本をもらってないって言うから「マジか」と思いましたね。大人でも結構覚えなきゃいけないっていうのを渡されずに演じているという。

── 伊藤沙莉さんとのシーンですよね。じっくりと観る、見せ場のひとつですよね。

インタビューではこの後も、子役・小山紗愛さんの驚きの共演エピソードが飛び出します！　さらに、東映チャンネル本編では、ふたりの好きな東映作品についても語っていただきました。ぜひあわせてご覧ください。

『月の満ち欠け』
大ヒット上映中

(C)2022「月の満ち欠け」製作委員会

データ

「伊藤さとりのシネマの世界 Vol.51」『月の満ち欠け』放送日時
2022年12月12日(月)14時50分～15時00分
2022年12月26日(月)21時20分～21時30分
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