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【動画インタビュー】気になる!あの映画の“ウラ話” by.映画パーソナリティ 伊藤さとり

Vol.17『死体の人』奥野瑛太「一生に一度書けるか書けないかの台本なんじゃないかと思いました」

第17回

(左から)伊藤さとり、奥野瑛太

映画パーソナリティの伊藤さとりが注目する最新映画のキャスト、監督、スタッフ等にインタビューする、東映チャンネルのオリジナル番組「伊藤さとりのシネマの世界」。

3月のゲストは、3月17日(金)に全国公開される映画『死体の人』から、主演の奥野瑛太さんが登場!

撮影ウラ話満載のインタビュー映像をお届けします。

“死体役”ばかりの売れない役者に訪れる運命の出会いとは!?

『死体の人』

演じることにかける想いは人一倍強いものの、“死体役”ばかりの売れない役者の不器用な生き方を通して理想と現実の折り合いをつけることの難しさ、そして“生きることと死ぬこと”という普遍的なテーマを、草苅勲監督自身の俳優経験を活かした絶妙なバランスのユーモアとペーソスで描いたハートフルな人間ドラマ。

次代を担う才能の発掘と育成を⽬的として2016年にスタートした、“まだ存在しない映画の予告編”で審査するユニークな映像コンテスト「未完成映画予告編⼤賞MICAN」。本作は、その派生プロジェクトとして、日本を代表する映画会社のプロデューサーが過去の⼊選作を審査した敗者復活戦「MICAN3.5復活祭」から誕生した。

『死体の人』

主人公の“死体の人”吉田広志を演じるのは、『アルキメデスの大戦』や『プリテンダーズ』、『グッバイ・クルエル・ワールド』など作品のジャンルも規模も問わず幅広い活動を展開し、ドラマ『最愛』での好演も記憶に新しい奥野瑛太。

そんな“死体の人”が運命の出会いを果たすヒロイン・加奈役に、『寝ても覚めても』や『の方へ、流れる』の唐田えりか。デリヘル嬢役で奥野を相手に大胆かつ繊細な演技で観る者を魅了する。

役者を志していたものの、気がつくと“死体役”ばかりを演じるようになっていた吉田広志(奥野瑛太)。演じることにかける想いは人一倍強い広志は、“死体の人”として常に“死に方”を探求する日々を送っていた。

そんなある日、自宅に招いたデリヘル嬢・加奈(唐田えりか)との運命的な出会いを果たす。広志は加奈に彼女の仕事について尋ねるが、それは同時に彼にも跳ね返る疑問で……。

「僕、多分ミスキャストだと思いますよ」って監督に直接伝えました(笑)

『死体の人』

── どうですか? 久々の主演作のお話しが来たときは?

奥野瑛太(以下:奥野) そうですね。台本を初めて読んだときに書いてる人の顔が見えるというか、多分これ、書いてる人が一生に一度書けるか書けないかの台本なんじゃないかなって。それも別に良し悪しとかじゃなくて。自分のパーソルなところをどんどんどんどん深堀りしていって、今の現状を客観的に俯瞰で見ながらも、暖かくもあり、ユーモアもあり、優しくて可愛いみたいな台本だったので、「わぁーすごいな!」と思って読んでて。だから、むしろそれをやらせてもらえるんだというのは凄く嬉しく思ってましたね。

『死体の人』

── 冒頭でぷかぷか浮かびながら来るじゃないですか(笑)。しかもブツブツ言いながら。ここで演技してるふたりが喋ってるところで、自分でタイミングを見計らうためにぶつぶつ喋って「ここだっ!」ていう顔してスーッて死体として浮かびながら入ってくるんですよ。ここのファーストカットから私、もうイチコロになっちゃって。

奥野 うれしい!

── でもこういうのって、私もなんとなく舞台挨拶の司会をしていると、ちょっとそういう癖っていうのかな、なんていうんだろうな……。でも、あるんですよね。なんか自分の中の“こだわり”みたいな、職人的な。そういうのはあるんですか?

奥野 でもやっぱり、結構このスクリーンに映っているような“裏側”みたいなのはやってますよ(笑)。出番前に「何だっけな? セリフ何だっけな? よし、いったん忘れよう」みたいなのをやって出る時があるんで。割とその現場の面白みだったりとか、こういう生業とか、そういう精神状態になるよねっていう風なことは割と共通としてあるというか……。うん、やってます、やってます。

『死体の人』

── しかも、演技するのが大好きなんだけど、“もっさい”みたいな感じの役じゃないですか。奥野さんは結構とんがった役が多いから、「奥野さんにオファーなんだ!」って思いながら「最高だね!」と思って見てたんですけど。そこは何かオファーの理由っていうのがあったんですか?

奥野 いや、僕も分かんないです。そこを直接的に聞いたことがないので分かんないですけど。でも、初めて台本を読んだ後に、草刈監督とお会いしたんですけど、第一声が「僕、多分ミスキャストだと思いますよ」って監督に直接伝えました(笑)。「多分ミスキャストだと思いますけど大丈夫ですか?」っていうことは一回確認をとって、それで、「大丈夫です」って言ってくださったんで「ありがとうございます。頑張ります!」って感じだったんですけど。

本当に監督ってユーモアがあって優しい方なんですよ。この主人公の吉田広志っていうのは、本当に監督みたいな人だなっていうのはずっと思ってて。それで、このユーモアとかに変なホコリが付いちゃったり、角が立っちゃった自分、このままじゃちょっと追いつけないぞっていうのをちょっと思っていて。だからそこの擦り寄せっていうのをずっと監督と現場でやってた感じなんで。「俺、多分今角立ってる……」とか、なんかそんな感じをすごく心配してやってましたね。

『死体の人』

── 烏丸せつこさんとの共演シーンもあって、きたろうさんともあったわけですよね。どうでした?

奥野 いやぁー面白かった。きたろうさんと烏丸さんが、もうぼかんぼかんエネルギーが来るんですよね(笑)。こっちもぼかんぼかん浮いちゃうし。でも、親だからもうこれは当たり前なんだよなとかって思いながらも、面白いからやっぱ浮いちゃって。どうしようどうしようと思いながらも。

素敵な両親で良かったなぁと思いながら。助けられました。助けられながらも、なんか恥ずかしい気持ちもあって、うまくできないなとかって思いながらも。申し訳ないなとかって思いながらも。ふたりには息子だから甘えさせていただきました。

『死体の人』

── いやぁー楽しかった。これちょっとアドリブじゃないですかって思うシーンもありました。入ってました? きたろうさんなんてぽろっと言ってるんじゃないかと思いました。

奥野 うん、きたろうさんはぽろっと入ってると思います(笑)。それに対してこう見ちゃうところもありましたけど、面白かったですね。

『死体の人』

インタビューではこのほか、共演の唐田えりかさんのことや本作の普遍的なテーマについてもたっぷりお話頂きました! さらに、東映チャンネル本編では、奥野さんの好きな東映作品についても語っていただきました。ぜひあわせてご覧ください。

『死体の人』
3月17日(金)公開

(C)2022オフィスクレッシェンド

Vol.17『死体の人』奥野瑛太にインタビュー!

データ

「伊藤さとりのシネマの世界 Vol.54」『死体の人』放送日時
2023年3月28日(火)12時50分~13時00分
https://www.toeich.jp/information

東映チャンネル公式サイト
https://www.toeich.jp/