【動画インタビュー】気になる!あの映画の“ウラ話” by.映画パーソナリティ 伊藤さとり
Vol.20『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』髙石あかり&伊澤彩織「『ベイビーわるきゅーれ』は人生が変わった作品だなと思ってます」
第20回
髙石あかり、伊藤さとり、伊澤彩織
映画パーソナリティ・伊藤さとりのYouTube番組「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」。
新作映画の紹介や、完成イベントの模様を交えながら、仲良しの映画人とゆる~い雰囲気の中でトークを繰り広げます。他ではなかなか聞き出せない、俳優・監督たちの本音とは?
今回は映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』から前作に引き続きW主演を務めた髙石あかりさんと伊澤彩織さんが登場! 前作公開後の反響やアクションシーンのことなど、たっぷりとお話いただきました。
映画人たちの貴重な素顔をご堪能ください。
昨年話題をさらった、殺し屋女子コンビのアクション映画の続編

殺しの腕はピカイチ、でも社会にはなかなか馴染めない女子ふたりが奮闘しながらも成長していく姿を描いた、異色の青春エンターテイメント『ベイビーわるきゅーれ』。昨年、1年以上のロングラン上映となり、国内外で話題をさらった殺し屋女子コンビのアクション映画待望の続編が現在絶賛公開中だ。
前作から引き続き、監督・脚本を阪元裕吾、主演を髙石あかりと伊澤彩織、アクション監督を園村健介が務める。
本作の特徴は、なんと言っても、漫画から飛び出たような個性豊かなキャラクターたちが奏でるオフビートな笑いと本格アクション。しかも、本作では若き才能が自由にぶつかり合う奇跡の化学反応に加え、新キャラも登場し、前作よりさらにパワーアップ!
ちさと役の髙石あかりは、前作公開後、ドラマ『生き残った6人によると』や映画『わたしの幸せな結婚』など数々の映画やドラマに出演。前作で初めて本格的に演技に挑戦したまひろ役の伊澤彩織は、スタントパフォーマーとして、キアヌ・リーブス主演の『ジョン・ウィック: チャプター4』に2ヶ月参加するなど、着実にステップアップ。彼女たちの今後の活躍にも注目だ。

腕利きの殺し屋ちさと・まひろは、教習所代金などの重なる出費に悩んでいた。同じ頃、殺し屋協会アルバイトのゆうり・まこと兄弟も上からの指令ミスでバイト代をもらえず、金に困っていた。
ある日、ゆうり・まこと兄弟は「ちさととまひろのポストを奪えば正規のクルーに昇格できる」という噂を聞き、作戦実行を決意し……。
奇跡の連続“ 将棋のシーン”は『マッドマックス』の要素も⁉

── めでたい!!『ベイビーわるきゅーれ』がシネコンでの上映の時に「2を作ります」という発表をしてから、ついに完成!
髙石あかり(以下:髙石) させていただきました。
── 改めて拍手でございます。
髙石 ありがとうございます。嬉しいですね。
── やっぱり『1』の反響って凄かったと思うんですけど、なんかこう後から色んな話とか聞こえてきたりしました?
髙石 そうですね。
伊澤彩織(以下:伊澤) 反響だらけでしたね。
髙石 どこに行っても「『ベイビーわるきゅーれ』観たよ」って言っていただけることが本当に多くて、人生が変わった作品だなと思ってます。
伊澤 私も人生変わりました。
── しかも、今回、バージョンアップってこういうこと言うんだっていうね。髙石さんは、ガンアクションのみならず……。
髙石 はい。ちょっとさせていただきました。それも伊澤さんとアクション監督の園村さんと三人でだったりとか、あとは園村さんとワンツーマンでアクション練習させてもらったりとかして基礎から学ぶことも多くて。そうやって取り組んだアクションだったのでぜひ見ていただきたいですね。

── ちょっと嬉しかったです。あの時、舞台挨拶でも言ってたなと思いながらね。そして伊澤さんも相変わらずまたキレキレの(アクションを)。
伊澤 ありがとうございます。
── 今回はどうでした? 丞威さんとかと一緒にやってましたけど。
伊澤 そうですね。対戦相手が丞威さんだって決まった時に、「えっ!? まさか丞威さんとできるんだ!」ってすごいワクワクしていて。実際『るろうに剣心』で丞威くんがキャストで出ていた時に、アクション部で会っていたりしてたので、すごいアクションがうまいっていうのはわかってて。
それで、実際に立ち回りを一緒にやらせてもらって本当に光栄でしたし、本当になんかすごい人を引き付ける動きをする方だったなと思って。大胆に動くし、繊細だし、ダイナミックだし、本当に一緒にやれて嬉しかったですね。

── ダンスをやってたからっていうのもあるんですか?
伊澤 あると思います。なんかアクションってちょっとダンスと格闘技の間みたいな立ち位置に感じることがあって。ただダンスとも格闘技とも違うので、やっぱり“アクション”というジャンルだなとも思うんですけど、(髙石さんは)ダンスをやられてたじゃないですか。やっぱそういうリズムだったりとか、呼吸の仕方だったり、やっぱりいいアクションを作るためにダンスの技術みたいなものって絶対必要なものだなと思いました。

── 髙石さんと今回アクションをご一緒してどうでしたか?
伊澤 本当に覚えるのも早いし、園村さんの体の訂正の仕方って結構細かいんですけど、やっぱりそれは自分の体をうまくコントロールしないとできない部分なので、それを自分のものにしようとしてるのがあかりちゃんにはすごい感じられたので、いろいろと早いなと思いました。
髙石 嬉しいですね。
伊澤 これからもアクションやってほしいです。
髙石 はい。やりたいですね。
── 髙石さんがここは今回、特に面白かったぞっていうシーンをひとつあげるとしたらどこですか?
髙石 やっぱり私が大好きなのは、伊澤さんと私の、ちさととまひろのお家のシーンで、『1』から変わらずあのオレンジ色のソファでダラダラ喋っているシーンなんですけど、初めてちさととまひろが登場するカットというか、の、まひろの「何?」っていうセリフがすごい好きで(笑)。まひろの初めての言葉ですね。今回『2』のひと言目。
その前に私がホラー映画のこっちに凄い怖い何かがいて、恐る恐る振り返るみたいなそういうおふざけがあってからの、パーンしてこの「何?」ていうひと言。

伊澤 監督からもね、ホラー映画のように振り返ってくださいって言われて(笑)。
髙石 いや、そういうシーンじゃないんですけどね(笑)。
── そうですよね。でもわかります。なるほどねと。ホラーシーンの演出だったわけですね(笑)。
髙石 そうなんですよ、言われないと分からないですけど(笑)。その時になんかすごい監督がめちゃくちゃこだわっていて、「もうちょっと怖がってください」みたいな。そこはちょっと登場シーンっていうものもあって、観ていただきたいなと思います。
── 私もふたりのワチャワチャイチャイチャが好きですよ。伊澤さんはどこですか?
伊澤 一個だけですよね? ちさとの将棋のシーンかな。今回、まひろとちさとはニコイチセットでずっと一緒に画の中にいるんですけど、唯一離れてるシーンなんですよ。離れている間にそばでずっと見てたんですけど、奇跡的に風が吹くわ、奇跡的にチャリンコが通るわ……。
髙石 そうですね(笑)。
伊澤 なんか本当、あかりちゃんのお芝居含め……。だってあれでしょ? フュリオサの砂漠を感じて。
── え!?
髙石 台本に書いてあったんですよ(笑)。観てみてください。
── まさか!?
伊澤 『マッドマックス』からの風を感じているシーンなので。
── じゃあ車に乗っている気分は?
髙石 いや、そこから降りて、砂漠の中ではなかったっていうところで、私は空を見た瞬間に砂漠だと思って芝居してました。
── 面白いな。なんでホラー映画とか『マッドマックス』の要素とかが入ってくるのか、不思議すぎる(笑)。
伊澤 あれ、ほんとはパチンコだったんですよね。最初台本にもなくて、それで結局パチンコじゃなくて将棋になったんですけど。あのシーンは本当に素晴らしいですね。
── 素晴らしかった。
伊澤 しかも、アフレコなんですよ。あそこ全部、その将棋のところのシーンは。まさかアフレコでいける? って感じになっていたんですけど、あそこのシーンは本当にいろいろ奇跡が重なって、あかりちゃんの表情を含め、ぜひ楽しみにしていただきたい。
── ふたりの関係性が如実に分かる展開でね。
伊澤 そうですね。
── 髙石さんもあの独特なしゃべりってなんで思いついたんだろうって、今回また観て、今更気づいたんですけど、あれって監督からだったんですか?
髙石 ダラダラした喋りですかね?
── そうです。
髙石 あれはたまに自分がよくやるやつで(笑)。普段の日常生活で。なんか最近、私の母が私が喋ってる時に、「ちさと出たよ!」みたいなことを言うようになっていて。
伊澤 2重人格みたい(笑)。
髙石 私ずっとやってる? みたいになったんですけど。普段からなんかたまに出てた声を気づいたら出していた。その当時の撮影現場で。なんか心地いいと出るんですよ。お家だったりすごい落ちついた時に出る声だったんですけど、それが伊澤さんといると出てしまう。
伊澤 心地いいってこと?
── そういうことですよ。
このほかにも、信頼する伊澤さんとだからこそ生まれた髙石さんの撮影エピソードや最近の女性が活躍するアクション映画のことなども語っていただきました。
後半では、髙石あかりさんと伊澤彩織さんのおすすめ映画も教えていただきました! ぜひ動画全編もご覧ください。
『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』
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YouTubeチャンネル「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」
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